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体内でのカルシウムの役割の概要

執筆者:

James L. Lewis III

, MD, Brookwood Baptist Health and Saint Vincent’s Ascension Health, Birmingham

医学的にレビューされた 2020年 4月
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カルシウムは体内に存在する 電解質 電解質の概要 人の体内の水分量は体重の2分の1をはるかに上回ります。体内の水分は様々な空間(体液コンパートメントと呼ばれています)に制限されて存在していると考えられています。主に次の3つのコンパートメントがあります。 細胞内の体液 細胞の周囲の体液 血液 体が正常に機能するには、これらの各領域で体液量が偏らないようにする必要があります。 さらに読む の1つであり、血液などの液体に溶け込むと電荷を帯びる ミネラル ミネラルの概要 体の細胞が正常に機能するには、ミネラルが必要です。体は、以下のものを比較的大量に必要とします。 カルシウム 塩化物 マグネシウム リン さらに読む ですが、体内のほとんどのカルシウムは電荷を帯びていません。(電解質の概要 電解質の概要 人の体内の水分量は体重の2分の1をはるかに上回ります。体内の水分は様々な空間(体液コンパートメントと呼ばれています)に制限されて存在していると考えられています。主に次の3つのコンパートメントがあります。 細胞内の体液 細胞の周囲の体液 血液 体が正常に機能するには、これらの各領域で体液量が偏らないようにする必要があります。 さらに読む も参照のこと。)

体のカルシウムの99%は骨に蓄えられていますが、細胞(特に筋肉細胞)や血液中にもあります。カルシウムは以下の働きや過程に不可欠です。

  • 骨と歯の形成

  • 筋収縮

  • 多くの酵素が正常に機能すること

  • 血液の凝固

  • 正常な心拍リズムの維持

体内では細胞内や血液中のカルシウムの量が厳密に制御されています。血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、カルシウムは必要に応じて骨から血液中に移動します。十分なカルシウムを摂取していないと、骨のカルシウムが大量に動員されて骨が弱くなり、 骨粗しょう症 骨粗しょう症 骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。 加齢、エストロゲンの不足、ビタミンDやカルシウムの摂取不足、およびある種の病気によって、骨密度や骨の強度を維持する成分の量が減少することがあります。 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがあります。... さらに読む 骨粗しょう症 になることがあります。骨を弱体化させずに正常な血中カルシウム濃度を維持するためには、1日に少なくとも1000~1500mgのカルシウムを摂取する必要があります。

血液中のカルシウム濃度は、主に以下の2つのホルモンによって調整されています。

  • 副甲状腺ホルモン

  • カルシトニン

副甲状腺ホルモンは、首の 甲状腺 甲状腺の概要 甲状腺は幅約5センチメートルの小さな腺で、首ののどぼとけの下方の皮膚のすぐ下にあります。甲状腺は2つの部分(葉)に分かれ、中央で結合し(峡部と呼ばれます)、蝶ネクタイのような形をしています。正常な甲状腺は外見では分からず、かろうじて触れることができる程度ですが、甲状腺が腫れて大きくなると、医師が触診すれば容易に分かるようになり、のどぼとけ... さらに読む の裏にある4つの副甲状腺でつくられます。血液中のカルシウム濃度が低下すると、副甲状腺でつくられる副甲状腺ホルモンの量が増加します。反対に、血液中のカルシウム濃度が上昇すると、副甲状腺でつくられるホルモンの量は減少します。副甲状腺ホルモンには以下の働きがあります。

  • 骨を刺激して血液中にカルシウムを放出させる

  • 腎臓から尿中に排出されるカルシウムの量を減らす

  • 消化管を刺激してカルシウムの吸収量を増やす

  • 腎臓でビタミンDの活性化を促すことで、消化管でのカルシウム吸収量を増やす

カルシトニンは甲状腺の細胞でつくられます。このホルモンには骨の分解を遅らせることで血液中のカルシウム濃度を下げる働きがありますが、影響はわずかです。

血液中のカルシウムの量が少なすぎる状態を 低カルシウム血症 低カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が低いこと) 低カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に低い状態をいいます。 カルシウム濃度の低下は、副甲状腺の問題や、食事、腎疾患、特定の薬剤などが原因で発生します。 低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れることもあります。 通常は一般的な血液検査で発見されます。... さらに読む と呼びます。血液中のカルシウムが多い状態を 高カルシウム血症 高カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が高いこと) 高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に高い状態をいいます。 カルシウム濃度の上昇は、副甲状腺の問題や、食事、がん、骨に影響を及ぼす病気が原因で発生します。 最初に消化管の不調、のどの渇き、多尿がみられ、重症化すると錯乱、やがて昏睡に至ることがあります。発見と治療が遅れると、生命を脅かすことがあります。 高カルシウム血症は通常、普通の血液検査で発見されます。 水分をたくさん摂取するだけで治療としては十分なこともありますが、必... さらに読む 高カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が高いこと) と呼びます。

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