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男性化

(副腎性器症候群)

執筆者:

Ashley B. Grossman

, MD, University of Oxford; Fellow, Green-Templeton College

最終査読/改訂年月 2017年 4月
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男性化は体に男性的な特徴が強く現れる状態で、通常は女性にみられ、原因のほとんどは副腎のアンドロゲン(テストステロンとその類似ホルモン)の過剰分泌です。

  • 男性化は通常、副腎の腫瘍や腫大もしくは卵巣の腫瘍によるアンドロゲンの過剰分泌、または卵巣からのホルモン分泌異常が原因で発生します。

  • 顔の毛や体毛が濃くなる、頭髪が薄くなる、にきびができる、声が低くなる、筋肉が増える、性衝動が強くなるなどの症状がみられます。

  • 男性化は身体的変化から容易に発見され、原因を特定するために デキサメタゾン抑制試験が行われます。

  • 腫瘍が発生した副腎は手術により切除されますが、薬で過剰なホルモン分泌を抑えることが可能な場合もあります。

副腎の概要も参照のこと。)

男性化の最も多い原因は、副腎皮質のホルモンがつくられている部分が増大する病気(副腎過形成)です。原因が副腎のホルモン産生腫瘍(腺腫やがん)であることもあります。ときには、副腎以外のがんがアンドロゲンをつくって男性化が生じます。このがんは卵巣の腫瘍である可能性が高いのですが、卵巣によるアンドロゲン分泌の過剰な活性化が高年になって現れることがあります。筋肉量を増やすためにアンドロゲン(タンパク同化ステロイド)を大量に摂取する運動選手に、男性化の症状が現れることもあります。特定の種類の嚢胞(のうほう)により卵巣が腫大することで男性化が現れることもありますが、この場合はほとんどが軽度の症例です。副腎内の酵素(タンパク質)の先天的異常で男性化が起こることもあります。そのような異常は、しばしば小児期や青年期に診断され、先天性副腎過形成症と呼ばれます。

症状

症状は、性別や発症年齢によって異なります。

男性化の症状には、顔の毛や体毛が濃くなる(男性型多毛症)、頭髪が薄くなる、にきびが出る、声が低くなる、筋肉が増える、性衝動が強くなるなどがあります。女性では、それに加えて子宮が萎縮(いしゅく)する、陰核(いんかく)が大きくなる、乳房が小さくなる、正常な月経が止まるなどの症状がみられます。

男性では過剰な副腎ホルモンにより性腺機能が抑制され、不妊症になることがあります。

先天性副腎過形成症の乳児の女の子では、性器が男児の性器のように見えることがあります。小児では成長が加速することがあり、治療しないでいると、成長板が早期に閉じて低身長になる場合があります。この病気の男児は性的に早熟な場合があります。

診断

  • アンドロゲンの血中濃度の測定

これらの身体的変化の組合せから、男性化は比較的容易に発見されます。検査で血液中のアンドロゲン値が測定されます。

アンドロゲン値が非常に高い場合は、 デキサメタゾン抑制試験が行われ、原因が副腎なのかどうか、さらに問題が腺腫か副腎過形成かについて調べられます。原因が副腎過形成の場合は、 デキサメタゾンにより副腎からのアンドロゲン産生を抑制します。原因が腺腫やがんの場合は、 デキサメタゾンによるアンドロゲン産生の抑制は、限定的か、あるいはまったく抑制されません。

CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査で副腎の画像が調べられることがあります。

治療

  • 腫瘍の外科的切除

  • ときにグルココルチコイド

アンドロゲンを産生する腺腫や副腎がんでは、腫瘍のある副腎を外科的に切除する治療が行われます。

副腎過形成には、ヒドロコルチゾンなどのコルチコステロイドを少量使用することで、アンドロゲンの産生を徐々に減少させます。

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