腹部脂肪の過剰は 高血圧 高血圧 高血圧とは、動脈内の圧力が恒常的に高くなっている状態のことです。 高血圧の原因は不明のことも多いですが、腎臓の基礎疾患や内分泌疾患によって起こる場合もあります。 肥満、体を動かさない生活習慣、ストレス、喫煙、過度の飲酒、食事での過剰な塩分摂取などはすべて、遺伝的に高血圧になりやすい人の高血圧の発症に何らかの形で関与しています。... さらに読む 、 冠動脈疾患 冠動脈疾患の概要 冠動脈疾患とは、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が部分的または完全に遮断されることで起きる病気です。 心筋は酸素を豊富に含んだ血液を絶えず必要とします。その血液を心臓に送る血管は、大動脈が心臓から出たところで枝分かれする 冠動脈です。この血管が狭くなる冠動脈疾患では、血流が遮断されて、... さらに読む 、 2型糖尿病 2型糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に生産しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 糖尿病は神経の損傷をもたらし、触覚の問題を引き起こします。... さらに読む のリスクを高めます。
メタボリックシンドロームの診断には、医師はウエスト周囲長、血圧、空腹時血糖値、脂肪(脂質)値を測定します。
減量を助けるために、運動、食習慣の改善、行動療法、薬が用いられることがあります。
糖尿病、高血圧、血液中のコレステロールと脂肪の異常な値に対する治療が行われます。
メタボリックシンドロームは深刻な問題です。米国では50歳以上の人の40%以上にみられます。小児と青年でさえメタボリックシンドロームを発症することがありますが、患者数は分かっていません。
メタボリックシンドロームは、余分な脂肪がヒップの周囲(洋ナシ型)ではなく腹部(リンゴ型)に蓄積している場合に、発生する可能性がより高くなります。以下の人は、腹部に余分な脂肪が蓄積する傾向があります。
ほとんどの男性
閉経後の女性
腹部に余分な脂肪が蓄積することで、以下のリスクが高まります。
メタボリックシンドロームそのものは症状を引き起こしません。
(肥満 肥満 肥満とは、体重が過剰な状態です。 複数の要因が組み合わさって肥満に影響を及ぼします。複数の要因が組み合わさった結果、体に必要な量よりも多くの カロリーを摂取することになります。 そうした要因には、運動不足、食事、遺伝子、生活習慣、民族的背景、社会経済的背景、ある種の化学物質への曝露、特定の病気、特定の薬の使用などがあります。... さらに読む も参照のこと。)
メタボリックシンドロームの診断
ウエスト周囲長
血圧測定
血糖値、脂肪(脂質)値を測定する血液検査
過体重ではない人や、やせて見える人でも、腹部に余分な脂肪が蓄積している場合があるため、すべての人でウエスト周囲長を測定するべきです。ウエスト周囲長が大きいほどメタボリックシンドロームとその合併症のリスクが高くなります。肥満による合併症のリスクが高くなるウエスト周囲長は、民族集団や性別によって異なります。
ウエスト周囲長が大きい場合、医師が空腹時の血圧、血糖値、脂肪値を測定するはずです。血糖値と脂肪値は、どちらも異常なことがよくあります。
メタボリックシンドロームには様々な定義がありますが、ウエスト周囲長が男性で102センチメートル以上、女性で88センチメートル以上の(腹部の脂肪が過剰であることを示す)場合、また以下のうち2項目以上で該当するか治療を受けている場合、メタボリックシンドロームと診断されることが多いです。
空腹時血糖値が100mg/dL以上
血圧が130/85mmHg以上
空腹時の血液中の中性脂肪(トリグリセリド)値が150mg/dL以上
高比重リポタンパク質(HDL、善玉コレステロール)が男性で40mg/dL以下、女性で50mg/dL以下
メタボリックシンドロームの治療
食習慣の変更と運動
高血糖、高血圧、血液中の異常な脂肪の値に対する治療
場合によりメトホルミンの投与
メタボリックシンドロームの初期治療として食生活の変更と運動を行います。必要に応じて、メタボリックシンドロームの各症状に対しても薬で治療を行うべきです。
糖尿病 糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に生産しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 糖尿病は神経の損傷をもたらし、触覚の問題を引き起こします。... さらに読む や高血糖患者の場合、メトホルミンやチアゾリジン系薬剤(例えば、ロシグリタゾンやピオグリタゾン)などのインスリンに対する体の感受性を高める薬が役に立つことがあります。また、運動をすることによって体はより効率的に血糖を使えるようになり、しばしば血糖値を下げる助けとなるため、糖尿病患者にとっては運動も重要です。
高血圧 高血圧 高血圧とは、動脈内の圧力が恒常的に高くなっている状態のことです。 高血圧の原因は不明のことも多いですが、腎臓の基礎疾患や内分泌疾患によって起こる場合もあります。 肥満、体を動かさない生活習慣、ストレス、喫煙、過度の飲酒、食事での過剰な塩分摂取などはすべて、遺伝的に高血圧になりやすい人の高血圧の発症に何らかの形で関与しています。... さらに読む や血液中の異常な脂肪の値も治療します。必要に応じて血圧を下げる薬(降圧薬 高血圧の薬物治療 高血圧は非常によくみられます。症状がない場合も多いですが、高血圧は 脳卒中、 心臓発作、および 心不全のリスクを高める可能性があります。そのため、高血圧を治療することは重要です。高血圧の人は、血圧を下げるために 生活習慣を変えるべきです。しかし、そのような変更だけで血圧が十分に低下しない場合には、薬物治療が必要になります。 高血圧の治療に使用される薬剤は降圧薬と呼ばれています。降圧薬にはいろいろな種類があり、高血圧のほとんどを制御するこ... さらに読む )や 脂質濃度を下げる薬 脂質低下薬 脂質異常症とは、 脂質(コレステロール、中性脂肪[トリグリセリド]、または両方)の濃度が高いか、高比重リポタンパク質(HDL)コレステロールの濃度が低い状態をいいます。 生活習慣、遺伝、病気(甲状腺ホルモン低値や腎疾患など)、薬、またはそれらの組合せが影響します。 動脈硬化をもたらし、狭心症、心臓発作、脳卒中、末梢動脈疾患の原因になります。 中性脂肪と各種コレステロールの血中濃度が測定されます。... さらに読む を使用します。
そのほかに 冠動脈疾患の危険因子 危険因子 冠動脈疾患とは、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が部分的または完全に遮断されることで起きる病気です。 心筋は酸素を豊富に含んだ血液を絶えず必要とします。その血液を心臓に送る血管は、大動脈が心臓から出たところで枝分かれする 冠動脈です。この血管が狭くなる冠動脈疾患では、血流が遮断されて、... さらに読む が存在する場合には、これもコントロールします。例えば、喫煙者には禁煙するように指導します。