Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

読み込んでいます

栄養の概要

執筆者:

Adrienne Youdim

, MD, David Geffen School of Medicine at UCLA

最終査読/改訂年月 2016年 12月
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
本ページのリソース

栄養摂取とは、体の成長、発達、生命維持に必要な栄養素を摂取し、吸収し、利用する過程のことをいいます。

適切で十分な栄養をとるには、様々な栄養素(体に栄養を与える食物中の物質)が含まれる健康的な食事をする必要があります。健康的な食生活を送ることにより、人は望ましい体重と体の組成(体脂肪と筋肉の比率)を維持し、体を動かしたり頭を働かせたりなどの日常生活を送ることができます。

食物を過剰に摂取すると、肥満になることがあります。特定の栄養素(通常はビタミンミネラル)を大量に摂取すると、有害な影響(毒性)が現れることがあります。十分な量の栄養素を摂取しないと、低栄養が生じる可能性があり、結果として栄養欠乏による障害につながることがあります。

栄養状態の評価

摂取している栄養素の量が適切かどうか調べるために、医師は食習慣や食事の内容について尋ね、身体検査を行って体の組成と機能を評価します。

身長と体重が測定され、BMI(ボディマスインデックス)が算出されます。BMIは、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った値です。米国では男女ともBMIが19~24であれば正常とされます。米国や他の先進国では、BMIが24を超える人が多数います。

身体組成には体脂肪の割合などが含まれ、これは皮下脂肪の厚みの測定や生体電気インピーダンス法を行うことで推定します。この割合をより正確に測定する方法として、水中で体重を測定する静水計量や二重エネルギーX線吸収法(DXA法)などがありますが、これらの方法は簡単ではなく、費用がかさむこともあり、いつでもすぐに利用できるわけではありません。これらは主に研究で用いられています。

多くの栄養素の濃度は、血液中と、ときに組織中で測定できます。例えば、血液中の主なタンパク質であるアルブミンの濃度の測定は、タンパク質が不足しているかどうかを判定するのに役立ちます。栄養摂取が不十分だと、栄養素の濃度が低下します。

脂肪と脂肪以外の組織:身体組成

適切な体重を維持することは、心身ともに健康でいるために大切なことです。標準身長体重表を指標として用いることができますが、BMI(ボディマスインデックス)の方がより信頼性があります。

BMIほど明確ではありませんが、体を構成する脂肪と筋肉の比率(身体組成)を考慮することも重要です。身体組成を調べるには、いくつかの方法があります。

静水計量:水中(小さいプール)で体重をはかります。骨と筋肉は水より密度が高いため、脂肪以外の組織の割合が高い人は水中で重く、脂肪の割合が高い人は軽くなります。

この方法が最も正確だと考えられていますが、容易には利用できない特別な装置、かなりの時間、専門的技術が必要です。

皮下脂肪厚:身体組成は、皮下脂肪の量(皮下脂肪厚)を測定することによって推定できます。

左腕の二の腕の背中側の皮膚(上腕三頭筋皮下脂肪厚)をつまんで引っぱり、皮脂厚計で測定します。男性で約1.3センチメートル、女性で約2.5センチメートルなら正常とみなされます。この測定値と左の二の腕の外周の長さにより、体の骨格筋の量(除脂肪体重)を推定できます。

生体電気インピーダンス法:この検査では、極めて微弱な低電圧電流に対する体組織の抵抗を測定します。

一般的には、金属製のプレートの上に素足で立ち、電流が片方の足から上部に流れ、もう一方の足から降りてきます。電流に対する体脂肪と骨の抵抗は、筋肉組織の抵抗よりはるかに大きなものです。電流に対する抵抗を測定することによって体脂肪の割合を概算できます。この検査はわずか1分程度で実施できます。

二重エネルギーX線吸収法(DXA法):この画像検査法では、体脂肪の量と分布を正確に測定できます。DXA法で使用する放射線量はごくわずかなので安全です。しかし、定期的に行うには非常に高価です。

icon

太りすぎとは

BMI

(体重分類)

19~24

(*正常)

25~29

(過体重)

30~34

(肥満)

35~39

(肥満)

40~47

(極度の肥満)

48~54

(極度の肥満)

身長(cm)

体重(kg)

150~154

44.1~57.8

58.2~69.6

69.6~81.9

81.4~93.7

92.8~112.8

111.5~129.7

155~159

47.3~61.4

61.9~74.2

74.6~86.9

86.9~100.1

99.2~120.6

119.2~138.3

160~164

50.1~65.5

66.0~79.2

79.2~92.8

92.8~106.5

105.6~128.3

126.9~147.4

165~169

53.7~69.6

70.5~84.2

84.6~98.7

98.3~113.3

112.4~136.0

135.1~156.5

170~175

56.9~73.7

74.6~89.2

89.6~104.7

104.7~119.7

119.2~144.7

143.3~166.1

175~179

60.1~78.3

79.2~94.6

95.1~110.6

110.6~126.9

126.5~153.8

152.0~175.6

180~184

63.7~82.8

83.7~99.6

100.6~116.9

117.4~134.2

133.8~161.5

160.6~185.6

185~189

67.3~87.4

88.3~105.6

106.0~123.8

123.8~141.5

141.5~170.6

169.7~196.1

190~

71.0~89.6

93.3~108.3

111.9~126.9

130.6~145.6

149.2~175.2

179.3~201.6

*BMIが正常値より低い場合は低体重とみなされます。

計算は身長(センチメートル)と体重(キログラム)を用いて行います。身長は靴を脱いで、体重は脱衣して測定します。

BMI = ボディマスインデックス。

食事の構成要素

一般に、栄養素は次の2つに分類されます。

  • 多量栄養素:毎日多くの量を摂取する必要がある栄養素です。タンパク質脂肪炭水化物、一部のミネラル、水などが含まれます。

  • 微量栄養素:毎日少量(1日に数マイクログラムから数ミリグラム)を摂取する必要がある栄養素です。体が多量栄養素を消費するために必要となるビタミンや特定のミネラルなどが含まれます。このようなミネラルは、体が必要とする量が非常に少ないことから、微量ミネラルと呼ばれています。

水は消費エネルギー1キロカロリー毎に1ミリリットル、1日におよそ2.5リットル必要です。水を飲む以外にも、多くの食品に含まれている水分、フルーツジュース、野菜ジュース、カフェインの入っていないコーヒーや茶などで水分の必要量を満たすことができます。アルコール飲料やカフェイン入りのコーヒー、茶、炭酸飲料は排尿を増やすことがあるため、あまり有用ではありません。

1日の食事で食べる食物の中には10万種類もの物質が含まれています。しかし、栄養素として分類されているのはそのうちの300種類ほどだけで、さらに必須栄養素として分類されているのはわずか45種類で、以下のものがあります。

  • アミノ酸(タンパク質の構成成分)の一部

  • 脂肪酸(脂肪の構成成分)の一部

必須栄養素は体内では合成できず、食物から摂取する必要があります。

食物にはほかにも、セルロース、ペクチン、ガム質などの食物繊維をはじめとする多くの有用な成分が含まれています。

また食物には、食品の生産、加工、貯蔵、包装に使用する添加物(保存料、乳化剤、酸化防止剤、安定剤など)も含まれています。

ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP