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ビタミンB6

(ピリドキシン)

執筆者:

Larry E. Johnson

, MD, PhD, University of Arkansas for Medical Sciences

最終査読/改訂年月 2018年 9月
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ビタミンB6(ピリドキシン)は、炭水化物アミノ酸脂肪(脂質)の処理(代謝)のほか、正常な神経機能、赤血球の形成に必要不可欠です。皮膚を健康に保つのにも役立ちます。(ビタミンの概要も参照のこと。)

乾燥酵母、レバーなどの内臓肉、全粒粉シリアル、魚、豆類などには、ビタミンB6が豊富に含まれています。

ビタミンB6欠乏症

  • ビタミンB6は多くの食品に含まれますが、長時間の調理によって失われることがあります。

  • 患者には、けいれん発作、うろこ状の発疹、赤い舌、口の端のひび割れ、手足の針で刺したような感覚がみられることがあります。

  • 診断は、症状、可能性のある原因があること、ビタミンB6のサプリメントに反応することに基づいて下されます。

  • この欠乏症は、ビタミンB6のサプリメントを経口投与することで改善できます。

原因

ビタミンB6は多くの食品に含まれているため、摂取不足による欠乏症が起こることは、重度の栄養障害の場合以外ではまれです。しかし、長時間の調理により食品からビタミンB6が取り除かれてしまったために欠乏症が起こることもあります。

多くの場合、ビタミンB6欠乏症は次のことから起こります。

このような作用をもつ薬には、抗てんかん薬(けいれん性疾患の治療薬)、抗菌薬のイソニアジド、降圧薬のヒドララジン(高血圧の治療薬)、コルチコステロイド、関節リウマチやウィルソン病などの治療に使用されるペニシラミン(関節リウマチやウィルソン病の治療薬)があります。

ビタミンB6欠乏症は、重度のタンパク質とカロリーの欠乏症の人によくみられます(タンパク-エネルギー低栄養)。この欠乏症がみられる人は、ビタミンB6の摂取が不足しています。

症状

成人の場合は、ビタミンB6欠乏症は皮膚炎や、赤く油っぽいうろこ状の発疹が起こることがあります。手足がしびれて、ピンや針で刺されるようなチクチクした感覚が生じることがあります。舌がヒリヒリして赤くなり、口の端にひび割れができることがあります。錯乱、易怒性、抑うつが生じる場合もあります。けいれん発作が起こることがあります。

まれに、乳児でビタミンB6欠乏症によるけいれん発作が起こることがあります。こうした乳児のけいれん発作に対する治療では、抗てんかん薬が効かないことがあります。

ビタミンB6は赤血球の形成に必要なため、欠乏症になると貧血を起こすこともあります。

診断

  • 病歴と身体診察

  • ビタミンB6のサプリメントに反応する

ビタミンB6欠乏症の診断は、症状、欠乏症の原因となる条件があること、ビタミンB6のサプリメントに反応することに基づいて下されます。

血液検査が行われることがありますが、通常の血液検査では診断をはっきり確定できません。

治療

  • 原因の改善

  • ビタミンB6のサプリメント

ビタミンB6欠乏症の原因を可能な限り改善します。

ビタミンB6欠乏症があるか、体内に蓄えられているビタミンB6を使い果たす薬を服用している場合は、ビタミンB6のサプリメントを経口摂取するべきです。成人の欠乏症の場合、通常はビタミンB6のサプリメントを摂取することで改善します。

ビタミンB6の大量摂取

(ビタミンB6中毒)

手根管症候群、月経前症候群といった病気に対して、非常に高用量のビタミンB6が処方されることがありますが、有益性を示す証拠はほとんどありません。

そのような高用量のビタミンB6を摂取すると、神経の損傷(神経障害)が起こることがあり、足や脚に痛みやしびれが生じます。自分の腕や脚がどこにあるか(位置覚)が分からなかったり、振動を感じられない場合もあります。そのため、歩行が困難になります。

ビタミンB6中毒の診断は、症状とビタミンB6の高用量服用歴に基づいています。

ビタミンB6中毒の治療としては、ビタミンB6サプリメントの使用を中止します。回復には時間がかかることがあり、ある程度の歩行困難が持続することがあります。

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