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物質誘発性障害

執筆者:

Thomas Kosten

, MD, Baylor College of Medicine/MD Anderson Cancer Center;


Daryl Shorter

, MD, Michael E. DeBakey VA Medical Center

最終査読/改訂年月 2016年 2月
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物質誘発性障害には以下のものがあります。

  • 中毒

  • 離脱症状

  • 物質誘発性精神障害

様々な物質が物質誘発性障害の原因になります。この病気は、問題の物質が合法かどうかや、社会的に許容されているかどうか、また承認された医療上の用途(処方が必要かどうかも問わない)があるかどうかに関係なく、発生する可能性があります。中毒と離脱症状の具体的な症状と治療法は、物質によって異なり、それらについては本マニュアルの別の箇所で説明されています。

薬物を注射する人では、その薬物ではなく、注射自体に関わる問題(特に感染症)も生じることがあります。

中毒

中毒とは、特定の薬物の即時的かつ一時的な影響を指します。精神機能や判断力を低下させ、気分を変化させることがあります。薬物によっては、興奮感や誇大な幸福感(多幸感)を感じることもあれば、普段より落ち着いてリラックスし、眠くなることもあります。

身体機能や協調運動の能力を低下させる多くの薬物は、転倒や自動車事故の原因になります。攻撃的な行動を誘発し、けんかにつながる薬物もあります。薬物を大量に使用すると(過量投与といいます)、有害作用が顕著になり、重篤な合併症が発生し、死のリスクを伴うこともあります。

耐性とは、ある薬について当初は少ない量で得られていた効果を得るのに、徐々に多くの量を使用しなければならなくなることを意味します。オピオイド オピオイド オピオイドは痛みの緩和に使用されますが、過度の幸福感ももたらし、使いすぎると依存症や嗜癖になります。 オピオイドを大量摂取すると、通常、呼吸停止により致死的となる可能性があります。 尿検査でオピオイドを確認できます。 治療戦略として、解毒(薬の使用を中止する)、代替療法(別の薬に切り替えて徐々に量を減らす)、維持療法(別の薬に切り替えて無期限に投与する)などがあります。 すべての治療戦略において、持続的なカウンセリングとサポートが必須で... さらに読む などの薬物やアルコール アルコール 遺伝特性や個人的な性質がアルコール関連障害の発症に関与しています。 アルコールを飲みすぎると、眠くなったり攻撃的になり、運動協調や精神機能が損なわれ、仕事、家族関係、その他の活動を妨げます。 長期間大量のアルコールを飲むと、アルコールに依存するようになり、肝臓、脳、心臓を損傷します。 医師は質問票を利用したり血中のアルコール濃度を測定して、アルコール関連障害の人の特定に役立てます。... さらに読む に対して耐性が生じる可能性があります。

離脱症状

離脱症状とは、物質の使用をやめたり、使用量がいつもより大幅に減った場合に生じる症状のことです。様々な不快な症状が生じますが、その内容は問題の物質に応じて異なります。一部の薬物(アルコール アルコール 遺伝特性や個人的な性質がアルコール関連障害の発症に関与しています。 アルコールを飲みすぎると、眠くなったり攻撃的になり、運動協調や精神機能が損なわれ、仕事、家族関係、その他の活動を妨げます。 長期間大量のアルコールを飲むと、アルコールに依存するようになり、肝臓、脳、心臓を損傷します。 医師は質問票を利用したり血中のアルコール濃度を測定して、アルコール関連障害の人の特定に役立てます。... さらに読む バルビツール酸系薬剤 抗不安薬と鎮静薬 不安を和らげるまたは睡眠を補助するための処方薬の使用は、依存を引き起こす可能性があります。 過剰摂取により、眠気、錯乱、呼吸抑制が生じる可能性があります。 長期間使用後にやめると、不安、易刺激性、睡眠障害を引き起こします。 薬に依存するようになっても、用量を減らすことにより徐々にやめることができます。 不安の治療(抗不安薬)や睡眠誘導(鎮静薬、睡眠薬)に使用される処方薬には依存性があります。これらの薬には、ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼ... さらに読む など)の離脱症状は、重篤になる可能性があり、生命を脅かすこともあります。離脱症状を経験している人の多くは、問題の物質をもっと使用すれば症状が和らぐことを知っています。

離脱症状が生じるかどうかは、物質の種類とそれをどれだけ長く使用しているかに左右され、患者に物質使用障害 物質使用障害 物質使用障害は、一般に物質の使用により問題が生じているにもかかわらず、その使用を続ける行動パターンがみられるものです。 関係する物質は、以下のような物質関連障害の典型的な原因として知られる10種類の薬物のいずれかであることが多くなっています。 アルコール 抗不安薬と鎮静薬 カフェイン さらに読む があるかどうか、その物質を娯楽目的で使用しているかどうか、その物質が違法であるかどうかは関係ありません。一部の処方薬(特にオピオイド、鎮静薬、中枢刺激薬)は、医療上の合法的な理由で処方された通りに比較的短期間(オピオイドでは1週間未満)使用した場合でも、離脱症状が生じる場合があります。

離脱症状が生じている状態は、以前は物質に対する身体依存と呼ばれていました。しかし、「依存」という言葉には違法薬物の使用を暗示する否定的な意味合いがあることから、医師たちはこの言葉の使用を避ける傾向があります。

物質誘発性精神障害

精神障害を物質誘発性とみなすには、関係している物質がこの病気の原因になることが知られている必要があります。問題の物質は、以下に示す物質関連障害の典型的な原因として知られる10種類の薬物のいずれかであることが多くなっています。

加えて、精神障害が以下の条件を満たす必要があります。

  • 物質による中毒または物質の使用中止から1カ月以内に現れる

  • 著しい苦痛の原因になっているか、日常生活に支障をきたしている

  • 物質の使用前にはみられなかった

  • その物質により引き起こされた急性せん妄時にのみ生じるわけではない

  • かなりの長期間にわたって続くことはない *

*アルコール、有機溶剤、または鎮静薬/睡眠薬による特定の思考障害や幻覚剤による知覚障害は、長期間持続することがあります。

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