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パーソナリティと行動の変化

執筆者:

Michael B. First

, MD, Columbia University

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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健常者の間でも、全体的なパーソナリティ、気分、行動には大きな個人差があります。また各個人でも、状況に応じて日毎に変化があります。しかし、パーソナリティや行動に突然大きな変化がみられることは、特に明らかな出来事(薬の服用、大切な人を亡くすなど)と関連していない場合、しばしば何らかの問題があることを意味します。(精神障害の概要も参照のこと。)

パーソナリティや行動の変化は、おおまかに以下のいずれかに分類することができます。

  • 錯乱またはせん妄

  • 妄想

  • 支離滅裂な会話や行動

  • 幻覚

  • 極端な気分の変動(抑うつなど)

これらのカテゴリー分類は病気ではなく、単に医師が様々な種類の思考、会話、行動の異常をまとめる方法の1つにすぎません。こうしたパーソナリティや行動の変化は、身体的または精神的な問題によって引き起こされます。

複数の種類の変化が同時に生じている場合もあります。例えば、薬の相互作用による錯乱がみられる人には、ときに幻覚が生じ、極端な気分の変動が起きている人には、妄想がみられることがあります。

錯乱とせん妄

錯乱とせん妄は、意識障害を指す表現です。つまり、周囲の環境に当人の注意が向かなくなり、原因によっては、極度に興奮して攻撃的になったり、眠そうになって外部の刺激に鈍くなったりすることがあります。注意力の低下と過度の覚醒が交互にみられる人もいます。患者の思考がぼやけて緩慢になったり、不適切になったりするように見え、簡単な質問にも集中できなくなり、返答が遅くなります。話し方が不明瞭になることもあります。しばしば、今日が何日か分からなくなり、自分がどこにいるのか言えなくなることもあります。自分の名前を言えないこともあります。

妄想

妄想とは、それを否定する証拠があるにもかかわらず、変わることのない、誤った思い込みのことです。実際の感覚や体験を誤解することで生じる妄想もあります。例えば、迫害されているように感じ、路上で後ろにいる人が自分を尾行していると思ったり、よくあるアクシデントを意図的な妨害だと考えたりします。歌詞や新聞の記事の中にほかならぬ自分のことを指すメッセージが込められていると考える人もいます。

思い込みの中にはもっともらしくみえるものもあり、それらは実生活で起こりうることであるために、妄想と確認することが難しい場合もあります。例えば、人が政府の捜査員に尾行されたり、仕事を同僚に妨害されることは、ありえないことではありません。このようなケースでは、それを否定する証拠があるにもかかわらず、その思い込みをどれだけ強く抱いているかによって、妄想として確認できることがあります。

容易に確認できる妄想もあります。例えば、宗教妄想や誇大妄想では、自分をキリストや一国の大統領であると信じている場合があります。非常に奇妙な妄想もあります。例えば、自分の臓器がすべて機械の部品に取り換えられたと思っている人や、頭の中に政府からのメッセージを受信する無線装置が埋め込まれていると考える人がいます。

支離滅裂な会話

支離滅裂な会話とは、一連の思考の間や質問と答えの間に、しかるべき論理的なつながりがない会話のことです。例えば、考えをまとめることもなく、ある話題から別の話題へと飛躍することがあります。それぞれの話題はほとんど関係がないか、まったく関係がないこともあります。あるいは、簡単な質問に対し、要領を得ないこまごまとした内容をだらだらと返す場合もあります。答えは非論理的であったり、完全に支離滅裂であったりします。

ときおりある言い間違いや、意図的に理解しにくくした話し方、失礼になる話し方、おどけた話しぶりなどは、支離滅裂な会話とはみなされません。

支離滅裂な行動

支離滅裂な行動とは、かなり異常な行為(公共の場で裸になったり、マスターベーションをしたり、明らかな理由もなく怒鳴ったり罵ったりするなど)をすることや、正常な行動がとれないことをいいます。支離滅裂な行動がみられる人は、一般的に正常な日常生活(身の回りを清潔に保ったり、食べものを手に入れたりするなど)に支障をきたします。

幻覚

幻覚とは、実際には存在しない物事を聴いたり、見たり、匂ったり、味わったり、感じたりすることをいいます。つまり、外界の刺激によってではなく、見たところ自らの感覚によって物事を知覚しているものです。あらゆる感覚に生じる可能性があります。最も一般的な幻覚は、聴覚的なもの(幻聴)で、通常は声が聴こえるものです。その声は、しばしば当人に関する軽蔑的なことを言ったり、何かをやるように命令したりします。

すべての幻覚が精神障害によるものというわけではありません。幻覚の種類によっては、神経の病気の方が原因として多い場合もあります。例えば、けいれん発作の前には、実際には特に匂いがないのに匂いを感じることがあります(幻嗅)。

極端な気分の変動

極端な気分の変動としては、怒りの爆発、極端な高揚感(躁病)や抑うつを感じている時期、また逆に、常に感情の表現に乏しかったり、まったくなかったりする時期(無反応や無関心に見える)などがあります。

原因

パーソナリティ(人格)、思考、行動の変化は、すべて精神障害が原因と思われがちですが、ほかにも考えられる原因は数多くあります。いずれの原因も最終的には脳が関係してきますが、それらを4つに分類することが役立ちます。

  • 精神障害

  • 薬物(薬物中毒、薬剤の離脱症状、薬剤の副作用など)

  • 主に脳に影響を及ぼす病気

  • 脳にも影響を及ぼす全身の病気(全身性疾患)

精神障害

精神障害には以下のものがあります。

薬物

薬物は、以下を引き起こす場合、パーソナリティや行動に影響を及ぼすことがあります。

まれに、特定の抗菌薬や高血圧治療に使用される薬剤がパーソナリティや行動の変化を引き起こすことがあります。

主に脳に影響を及ぼす病気

主に脳に影響を及ぼす病気には以下のものがあります。

脳にも影響を及ぼす全身の病気

脳にも影響を及ぼす全身の病気には以下のものがあります。

比較的頻度は低いものの、ライム病、サルコイドーシス、梅毒、ビタミン欠乏症もパーソナリティや行動の変化を引き起こします。

評価

初診時には、症状が精神障害によるものか、身体的な病気によるものかの判断を試みます。

以下では、どのようなときに医師の診察を受ける必要があるか、また受けた場合に何が行われるかについて説明しています。

警戒すべき徴候

パーソナリティや行動に変化がみられる人では、特定の症状や特徴に注意が必要です。そうした警戒すべき徴候としては以下のものがあります。

  • 突然現れた症状

  • 自傷他害の試みまたは脅し

  • 錯乱またはせん妄

  • 発熱

  • 重度の頭痛

  • 歩く、バランスを保つ、しゃべる動作が困難、あるいは視覚障害など、脳の機能障害を示唆する症状

  • 最近の頭部外傷(数週間以内)

受診のタイミング

警戒すべき徴候がみられる人は、できるだけ早く医療機関を受診する要があります。本人が暴力的な場合は、警察を呼ばなければならないこともあります。

警戒すべき徴候がない人については、パーソナリティや行動の変化が現れたのが最近のことであれば、1~2日のうちに受診する必要があります。変化が徐々に生じていた場合は、できるだけ早く医師の診察を受ける必要がありますが、1週間程度の遅れは問題になりません。

医師が行うこと

医師はまず、症状と病歴について質問します。それから医師は、神経学的診察精神医学的診察を含めた身体診察を行います(これにより注意力、記憶、気分などを評価します)。病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、変化の原因と必要になる検査を推測することができます( パーソナリティおよび行動の変化の主な原因と特徴)。

問診では、症状がいつから始まったかを質問します。精神障害の多くは10代から20代で発症します。精神障害が中年期以降に始まった場合は、身体的な病気が原因である可能性が高く、特に明らかなきっかけ(大切な人を失うなど)がない場合は、さらにその可能性が高くなります。慢性精神障害の患者において中年期以降に精神症状が大きく変化した場合にも、身体的な病気が原因である可能性が高くなります。そのときの年齢を問わず、変化が始まって間もない場合や、変化が突然始まった場合は、医師はそのような変化のきっかけとなりうる条件について尋ねます。例えば、処方薬やレクリエーショナル(通常は違法)ドラッグの服用を最近開始または中止しなかったかを尋ねます。

また、以下のような原因を示唆することのある他の症状についても尋ねます。

  • 動悸:甲状腺機能亢進症(甲状腺の活動が過剰になった状態)や薬の使用または離脱症状の可能性あり

  • 振戦:パーキンソン病または薬の離脱症状

  • 歩く動作やしゃべる動作が困難:多発性硬化症、パーキンソン病、脳卒中、オピオイドや鎮静薬による中毒

  • 頭痛:脳感染症、脳腫瘍、脳内出血

  • しびれまたはチクチク感:脳卒中、多発性硬化症、ビタミン欠乏症

また、以前に精神障害やけいれん性疾患の診断や治療を受けたことがあるかどうかも尋ねます。治療を受けたことがある場合は、薬剤の服用を中止したり、用量を減らしたりしたか尋ねます。ただし、精神障害のある患者も身体的な病気を発症することがあるため、新たな異常行動がみられても、その原因が常に精神障害であると判断することはできません。

医師は、患っている身体的な病気(糖尿病など)と生活習慣(婚姻状況、雇用形態、教育的な背景、飲酒、レクリエーショナルドラッグの使用、生活環境など)について質問します。また、精神症状を引き起こす身体的な病気(多発性硬化症など)をもつ人が家族内にいるかも質問します。

身体診察では、特に以下に挙げるような身体的な病気の徴候や精神状態の変化がないかを調べます。

  • 発熱(感染症、アルコールの離脱症状、高用量のアンフェタミンやコカインの使用が疑われる)

  • 頻脈(心拍数の上昇)

  • 錯乱またはせん妄

  • 神経学的診察での異常

錯乱とせん妄は、身体的な病気が原因であることの方が多い症状です。精神障害の患者に錯乱やせん妄が生じることはまれです。しかし、行動の変化を引き起こす身体的な病気の多くは、錯乱やせん妄を引き起こさない一方、しばしば精神障害のように見えることのある他の症状を引き起こします。

診察では、医師が患者の首を前に傾けますが、そのときに傾けるのが難しかったり、痛みが出たりする場合は、髄膜炎が原因である可能性があります。また、腎不全や肝不全で生じることのある浮腫(むくみ)がないか、脚と腹部を確認します。皮膚や白眼が黄色い場合は、肝不全が原因である可能性があります。

医師は小さな懐中電灯のような機器(検眼鏡といいます)で眼の内部を調べることもあります。そこで視神経がある部分に腫れ(乳頭浮腫)が認められる場合には、頭蓋骨の中の圧力が高まっている可能性があり、脳内の腫瘍や出血が精神症状の原因となっている可能性があります。

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パーソナリティおよび行動の変化の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

精神障害

症状は数週間から数カ月続いて消失し、躁病、うつ病、またはその両方がみられる

躁病のエピソード:

  • 高揚感または易怒性

  • 誇大性

  • 多弁

  • 多動

  • 睡眠欲求の減少

  • いくつもの考えが競い合っている感覚、ある考えから別の考えへの飛躍

  • ときに幻覚または迫害妄想

うつ病のエピソード:

  • 罪悪感、無価値感

  • 悲しみ、絶望、悲観的気分

  • 一般的な楽しみへの興味の喪失

  • 無気力

  • 睡眠過多、睡眠困難

  • 死や自殺についての思考

医師の診察

双極性障害について記載されたうつ病のエピソード(上記参照)があるが、躁病になったことがない

医師の診察

通常、症状は徐々に現れ、軽度の支離滅裂な思考がみられるようになり、日課をこなすことが難しくなる

後から現れる症状:

  • 妄想や幻覚

  • しばしば無関心や感情の欠如

  • 支離滅裂な思考および行動の悪化

  • 人間関係と雇用を維持することの困難

医師の診察

薬物の使用、特に以下のもの

興奮、ときにパニックまたは攻撃性

ときに幻覚

長期の飲酒によるもの:

  • ときに平衡感覚の異常

  • 眼がピクピク動く

  • 歩き方の異常

アンフェタミンの長期使用によるもの:

  • ときにパラノイア

アンフェタミンまたはコカインの短期的な大量使用によるもの:

  • 頻脈(心拍数の上昇)

  • ときに発熱

医師の診察

ときに薬物を検出するための血液または尿検査

ときに脳波検査

薬の離脱症状、特に以下のもの

典型的には重度の錯乱やせん妄

振戦(ふるえ)、頭痛、発汗、発熱、頻脈(心拍数の上昇)や動悸

ときにけいれん発作、幻覚、睡眠障害

通常は薬の使用が判明している人でみられる

医師の診察

ときに薬物使用を調べるための血液または尿検査

薬の副作用

薬によって異なる

抗コリン作用がある薬剤:

  • 便秘

  • かすみ目

  • ふらつき

  • 排尿の開始と終了の困難

  • 口腔乾燥

医師の診察

ときに問題の薬を中止して症状が消えるかどうか確かめる

脳の病気

症状が徐々に進行する

短期記憶の喪失、適切な単語を思いつかなくなる、判断力の低下

日常生活(家計簿をつける、自宅の近所の道をたどるなど)が難しくなる

通常は60歳以上の人でみられる

医師の診察

しばしば脳のCT、MRIまたはPET検査

一連の質問と課題による精神機能の詳細な検査(神経心理学的検査)

以下のような脳感染症

頭痛

通常は錯乱と発熱

医師が患者の首を前に傾けたときの痛みまたはこわばり(髄膜炎の患者でよくみられる)

単純ヘルペス脳炎では、悪臭の幻嗅、ときにけいれん発作

腰椎穿刺

しばしば脳のCTまたはMRI検査

血液、尿、のどから採取したサンプルの培養

脳波検査

頭部外傷(脳しんとう後症候群など)

もの忘れと頭痛

重度の頭部外傷の数週間後に現れた情緒不安定

脳のCTまたはMRI検査

知能指数(IQ)の検査と物事を計画する能力や問題を解決する能力などの遂行機能の検査(神経心理学的検査)

脳腫瘍または脳内出血

脳腫瘍では、頭痛が徐々に発生し、しばしば夜間または早朝と横になっているときに悪化する

脳内出血では、突然始まる頭痛(雷鳴頭痛と呼ばれる)

しばしば錯乱と眠気

ときにけいれん発作

脳のCTまたはMRI検査

体の様々な部分に生じては消える脱力またはしびれ

ときに部分的な視力障害または複視

ときに熱(温浴または暑い気候)により悪化する症状

脳および脊髄のMRI検査

ときに腰椎穿刺

神経伝導検査(神経が信号を伝える速さを測定する)と筋電図検査(筋肉を刺激して電気的活動を記録する検査)

安静時の手と指の振戦(ふるえ)

こわばりと移動およびバランス維持の困難

話すスピードが遅くなり、表情が乏しくなる

医師の診察

けいれん性疾患(典型的には複雑部分発作

異常な行動のエピソード

通常は錯乱と凝視

ときに不随意な咀嚼、口をモグモグさせる、四肢の目的のない動き

典型的には意識の消失や全身のふるえ(けいれん)はみられない

ときに幻嗅または幻味

脳のMRI検査

脳波検査

突然現れた症状

通常は体の片側の脱力または麻痺と歩行時のふらつき

脳のCTまたはMRI検査

全身の病気(全身性疾患)

低血糖(血糖値の低下)

脱力、発汗、錯乱

ほぼ常に糖尿病治療薬の服用者でみられる

血糖値(グルコース値)を測定する検査

脚のむくみ、食欲不振、吐き気

典型的には数週間かけて生じる脱力

腎臓の機能を評価するための血液検査と尿検査

皮膚や白眼部分の黄色化(黄疸)

通常は脚のむくみや腹部の腫れ

赤紫色の小さな点状の発疹(点状出血)

通常は肝臓の病気の存在が判明している人でみられる

肝臓の機能を評価するための血液検査(肝機能検査)

通常は痛みを伴う関節の腫れ

しばしば発疹、特に顔面や日光が当たる部分

ときに頭痛

特定の抗体の有無を確認するための血液検査

以下のような甲状腺の病気

甲状腺機能亢進症で典型的な症状:動悸、大量発汗、暑さに耐えられない、食欲亢進、体重減少、振戦(ふるえ)、ときに眼球の突出

甲状腺機能低下症で典型的な症状:疲労、便秘、寒さに耐えられない、食欲不振、体重増加、会話が遅くなる、不活発、顔のむくみ、まぶたの垂れ下がり、荒れて乾燥した厚い皮膚、眉毛の脱落

甲状腺の機能を評価するための血液検査

ビタミン欠乏症(チアミンまたはビタミンB12欠乏症など)

見当識障害、記憶障害、易怒性

手足の異常感覚

欠乏しているビタミンの種類に応じて、その他の症状

ビタミン値を測定するための血液検査

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。

CT = コンピュータ断層撮影;ECG = 心電図検査;EEG = 脳波検査;IQ = 知能指数;MRI = 磁気共鳴画像検査;PET = 陽電子放出断層撮影。

検査

典型的な検査としては以下のものがあります。

  • パルスオキシメーター(指に取り付けるセンサー)を用いた血液中の酸素レベル測定

  • 血液検査による血糖値(グルコース値)の測定

  • アルコールの濃度と患者が服用している抗てんかん薬の濃度を測定する血液検査

  • 薬物の有無を確認する尿検査

  • 血算

精神障害があることが分かっている人のほとんどでは、その典型的な症状の悪化のみが症状である場合、意識がはっきりしている場合、ならびにこれらの検査および身体診察の結果が正常である場合には、それ以上の検査は不要です。

その他の人には、HIV感染症を調べる血液検査が通常は必要になります。

電解質濃度を測定する血液検査を決まって行い、腎臓の機能を評価する医師もいます。

その他の検査は、主に症状と診察結果に基づいて行われます( パーソナリティおよび行動の変化の主な原因と特徴)。具体的な検査としては以下のものがあります。

  • 脳のCTまたはMRI検査:精神機能障害の症状が現れて間もない場合、せん妄または頭痛がみられる場合、頭部に最近けがを負っていた場合、神経学的診察で異常が発見された場合

  • 腰椎穿刺:髄膜炎の症状がみられる場合、発熱、頭痛、またはせん妄がみられる患者のCT検査で異常が認められない場合

  • 甲状腺機能を評価するための血液検査:リチウムを服用している場合、甲状腺の病気の症状がみられる場合、40歳以上の人でパーソナリティまたは行動の変化が始まって間もない場合(特に女性と甲状腺疾患の家族歴がある人)

  • 胸部X線検査:発熱がある場合、たんを伴うせきや喀血がみられる場合

  • 血液培養(血流中に細菌が侵入していないか調べるため):非常に具合が悪く、発熱がみられる場合

  • 肝機能を評価するための血液検査:肝臓の病気の症状またはアルコールや薬物乱用の既往がある場合、それらについて具体的な情報が得られない場合

治療

可能であれば原因を是正または治療します。原因が何であれ、自傷行為や他害行為のおそれがある場合は、一般的には本人の意思の有無にかかわらず、入院させて治療を行う必要があります。米国の多くの州では、そのような判断は、精神障害のある個人に代わって医療に関わる判断を行うように任命された人物(代理意思決定者と呼ばれます)が下す必要があります。当人が判断する人を任命していない場合は、医師が近親者に連絡をとるか、裁判所が緊急の後見人を任命することができます。

自傷他害のおそれがない人は、評価や治療を受けることを拒否することができますが、そうすることで自身や家族に問題が生じる場合があります。

要点

  • パーソナリティや行動の変化は、常に精神障害によるものというわけではありません。

  • それ以外の原因としては、薬(離脱症状と副作用を含む)、脳の病気、脳に影響を及ぼす全身の病気などがあります。

  • 医師は特に、錯乱やせん妄、発熱、頭痛、脳の機能不全を疑わせる症状がある人、頭部に最近けがを負った人、自身や他者を傷つけたいと考えている人に特に注意を払います。

  • 一般的には、血液検査を行って酸素レベル、血糖値(グルコース値)、服用している特定の薬物(抗てんかん薬など)の濃度を測定するとともに、症状と診察結果に基づいて他の検査を行うことがあります。

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