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パーキンソニズム

(二次性パーキンソニズム、非定型パーキンソニズム、パーキンソン症候群)

執筆者:

Hector A. Gonzalez-Usigli

, MD, HE UMAE Centro Médico Nacional de Occidente;


Alberto Espay

, MD, University of Cincinnati

最終査読/改訂年月 2016年 9月
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概要

パーキンソニズムとは、パーキンソン病とは別の原因により生じるパーキンソン病の症状(緩慢な動作や振戦など)のことです。

パーキンソニズムは、以下のように様々な病態が原因で起こります。

特定の薬剤や毒性物質は、神経細胞同士の情報伝達を助けるドパミンやその他の化学伝達物質(神経伝達物質)の作用を阻害または遮断します。例えば、パラノイアや統合失調症の治療に使用される抗精神病薬は、ドパミンの作用を遮断します。ドパミンは、筋肉の動きを滑らかにしている大脳基底核(脳の奥深くの神経細胞の集まり)の重要な神経伝達物質です。

MPTPという物質(もとは、違法薬物使用者がオピオイド系薬剤のペチジンを合成しようとして偶然にできた化合物)を使用すると、若い人に不可逆的な重度のパーキンソニズムが突然起こります。

パーキンソニズムの症状

  • 筋肉が弛緩しているときに片方の手で起こる振戦(安静時振戦)

  • 筋肉のこわばり(筋強剛)

  • ゆっくりとした動き

  • バランスや歩行の維持の困難

しかし、パーキンソニズムを引き起こす病気では、他の症状が現れたり、パーキンソン病の症状が変化して現れたりする場合もあります。

なかには、パーキンソン病が原因でないことを意味する症状もみられます。具体的には以下のものがあります。

  • 最初の1年目に起こる顕著な記憶障害(認知症を示す)

  • 体の片側だけに生じるパーキンソニズム(特定の脳腫瘍や大脳皮質基底核変性症によることが多い)

  • 低血圧、嚥下困難、便秘、排尿障害(ときに多系統萎縮症による)

  • 発症後の数カ月または数年で転倒するようになり、車いすでの生活を余儀なくされる。

  • 眼球運動の異常

  • 病気の初期に発生する幻覚と視空間認識力の低下(家の中で部屋を見つけられない、車を駐車する場所を見つけられないなど)

  • レボドパによる治療で症状が軽減しない。

  • 話し言葉や書き言葉による表現や理解ができない(失語症)、単純な作業を遂行できない(失行症)、物の役割や機能を認識できない(失認症)など(大脳皮質基底核変性症によるもの)

大脳皮質基底核変性症では、大脳皮質(脳のほとんどの神経細胞を含む部位)と大脳基底核が進行性に変性します。症状は60歳以降に発生します。発症の約5年後に動けなくなり、約10年後に死に至ります。

パーキンソニズムの診断

  • 医師による評価

  • ときに脳画像検査

  • レボドパを使用して症状が改善するか確かめる

医師は、病歴、毒性物質への曝露、パーキンソニズムの原因になりうる薬剤の使用などについて質問します。

診断が確定しない場合は、パーキンソン病である可能性を否定する目的で、パーキンソン病の治療薬であるレボドパが投与されます。レボドパで症状が明らかに改善した場合は、パーキンソン病が原因である可能性が高いです。

パーキンソニズムの治療

  • 可能であれば、原因の治療

  • ときに、症状の軽減を助ける薬

  • 一般的な対策(できるだけ活発でいるなど)

可能であれば原因を是正または治療します。薬剤が原因である場合は、薬剤の中止によってパーキンソニズムが治癒することがあります。基礎疾患が治療されると、症状が軽減または消失することがあります。

抗精神病薬が厄介なパーキンソン症状を引き起こしており、抗精神病薬を無期限に服用する必要がある場合、可能であれば別の抗精神病薬への変更が行われます。しかし、薬剤を変更できない場合、アマンタジンや抗コリン作用のある薬(ベンズトロピンなど)で症状を軽減できることがあります。

  • できるだけ活発でいる

  • 日課を簡素化する

  • 必要に応じて補助器具を使用する

  • 家庭での安全対策を講じる(つまずかないようにカーペットや絨毯を取り除くなど)

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