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第3脳神経(動眼神経)麻痺

執筆者:

Michael Rubin

, MDCM, New York Presbyterian Hospital-Cornell Medical Center

最終査読/改訂年月 2017年 1月
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第3脳神経が麻痺すると、眼球運動、光に対する瞳孔の反応、またはその両方が損なわれます。

  • そのような麻痺は、神経に圧力がかかったとき、または神経に十分な血液が供給されないときに起こります。

  • 患者は特定の方向を見たときに複視をきたし、まぶたが垂れ下がるほか、瞳孔が広がる(散大する)こともあります。

  • 医師は神経学的診察およびMRIまたはCT検査を行います。

  • 治療法は原因によって異なります。

脳神経の概要も参照のこと。)

麻痺とは動かせなくなること意味し、部分麻痺から完全麻痺まで程度に幅があります。

第3脳神経麻痺の最も一般的な原因は以下のものです。

  • 神経への圧迫

  • 神経への血流の不足

圧迫は、以下のような重篤な病気がもとで起こる傾向があります。

脳ヘルニアは、脳の各部分を仕切っている比較的硬い組織の壁にある小さな穴から脳が下に押し出されると起こります。脳ヘルニアは、脳内の出血(ときに頭部外傷による)、腫瘍、またはその他の腫瘤によって起こることがあります。

神経への血流の不足は、より多くみられる現象で、通常はあまり重篤ではありません。これは、典型的には以下のものが原因で起こります。

  • 糖尿病

  • 高血圧

  • 血管を侵すその他の病気

症状

正常な側の眼でまっすぐ前方を見ているときに、麻痺が生じた側の眼は外側を向いてしまい、複視が起こります。麻痺が生じた側の眼は、内側を見ようとしても中央までしか動かず、上下方向には動きません。第3脳神経はまぶたをもち上げ、瞳孔の制御もしているため、第3脳神経が麻痺すると、まぶたが垂れ下がり、瞳孔が広がったり(散大したり)、光を当てても収縮しなかったりします。原因が神経の圧迫であれば、しばしば瞳孔に影響が現れます。

麻痺の原因になっている病気が悪化すると、生命を脅かす重篤な状態になることがあります。例えば、突然ひどい頭痛が起こったり、徐々に眠気が強くなったり、患者の反応が少なくなったりします。そのような場合は動脈瘤が破裂して出血していることが原因かもしれません。患者は昏睡状態に陥ることもあります。そのような患者では、両眼とも瞳孔が散大し、光に対する反応がない(瞳孔固定)ことから、深い昏睡が示唆され、脳死の可能性もあります。

診断

  • 神経学的診察

  • MRIまたはCT検査

  • ときにその他の検査

第3脳神経麻痺の診断は、神経学的診察の結果に基づいて下されます。原因を特定するために、脳のMRIまたはCT検査が行われます。

瞳孔の異常がある場合や、症状から重篤な基礎疾患が疑われる場合は、脳のMRIまたはCT検査がすぐに行われます。

動脈瘤の破裂が疑われ、MRIまたはCT検査で出血を検出できないときは、腰椎穿刺MRアンギオグラフィー検査CT血管造影検査、または脳血管造影検査が行われます。

治療

  • 原因の治療

第3脳神経麻痺の治療法は原因によって異なります。原因が生命を脅かす病気である場合は、緊急の治療が必要です。

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