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頸椎症

執筆者:

Michael Rubin

, MDCM, New York Presbyterian Hospital-Cornell Medical Center

最終査読/改訂年月 2017年 1月
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脊髄の病気の概要も参照のこと。)

頸椎症は、首の骨(椎骨)とその間にある椎間板の変性により、頸部の脊髄が圧迫される病気です。

  • 頸椎症の最も一般的な原因は変形性関節症です。

  • 多くの場合は、最初の症状として、歩行がぎこちなく不安定になり、首に痛みが生じて首の柔軟性が失われます。

  • 診断は、MRIまたはCT検査によって確定できます。

  • 治療としては、柔らかいコルセットによる頸部の固定や非ステロイド系抗炎症薬のほか、ときに手術などが行われます。

脊髄の病気の概要も参照のこと。)

頸椎症は通常、中高年期に発生する病気で、55歳以上の人では脊髄の機能障害の最も一般的な原因となっています。

変形性関節症は加齢とともに多くみられるようになります。この病気になると、首の椎骨が変性します。変性した椎骨が自己修復を試みることで、骨が成長しすぎて異常な骨の突起(骨棘[こつきょく])が形成され、頸部の脊柱管が狭くなります。(脊柱管とは、脊柱の中心にあって内部に脊髄が収まっている細長い空間です。)椎間板も変性し、脊髄を保護しているクッションが減少してしまいます。これらの変化の結果、脊髄が圧迫されて、機能障害に陥ることがあります。組織は損傷され、外傷にますます脆弱になります。例えば、転倒やむち打ちによる首の軽い外傷でも、脊髄に深刻な損傷を与えることがあります。

生まれつき脊柱管が狭い人もいますが、そのような人では、頸椎症による圧迫がより重症化する可能性があります。

しばしば、脊髄神経根(脊髄に隣接する脊髄神経の一部— 脊椎の成り立ち)も圧迫されます。

症状

頸椎症の症状は脊髄、脊髄神経根、またはその両方が圧迫されることで発生します。

通常、脊髄が圧迫されると、最初は以下の徴候が現れます。

  • 歩行の変化

脚の動きがひきつるようになり(けい性)、歩行が不安定になります。首から下の感覚が低下します。首が痛み、柔軟性が低下します。脚の反射は通常亢進し、その結果筋肉が不随意に収縮(けい縮)することがあります。せき、くしゃみなどの首の動きにより、症状が悪化することがあります。ときに、脚や足より手に大きな影響が出ることがあります。

重症の場合、膀胱や腸管の機能が損なわれることがあります。軽い首の外傷によって脊髄に重度の損傷が起きた場合、すべての腕や脚が突然麻痺することもあります。

脊髄神経根が圧迫されると、通常、首に痛みが生じ、その痛みがしばしば頭、肩、または腕に広がります。片腕または両腕の筋力が低下して萎縮し、腕が脱力します。

診断

  • MRIまたはCT検査

医師は症状に基づいて頸椎症を疑います。この疾患は、特に高齢者や変形性関節症の人でよく疑われます。

MRIまたはCT検査によって、診断を確定できます。MRI検査では脊髄と脊髄神経根を描出できますが、CT検査ではそれができないため、CT検査よりMRI検査の方がはるかに多くの情報が得られます。しかし、どちらの検査でも、脊柱管のどこが狭窄しているか、脊髄がどのように圧迫されているか、どの脊髄神経根が圧迫されているかが分かります。

治療

  • 非ステロイド系抗炎症薬

  • ときに手術

  • 筋肉のけい縮に対し、筋弛緩薬

頸椎症による脊髄の機能障害は、治療を行わなくてもときに症状が軽減または安定することがありますが、悪化することもあります。

初期には、特に脊髄神経根だけが圧迫されている場合は、柔らかいコルセットによる頸部の固定とイブプロフェンなど非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の使用によって、症状を緩和することがきます。それでも症状が緩和しなければ、手術が必要です。

脊髄が圧迫されている場合は、通常は手術が必要になります。まず首の前部(前方固定術)または後部(後方固定術)を切り開いてから、変性している椎骨の一部を取り除いて、脊髄のためのスペースを増やします。骨棘(こつきょく)がある場合は取り除きます。椎骨同士を固定することで脊椎を安定させる場合もあります。手術を行っても、すでに起こってしまった神経の損傷が回復することはありませんが、さらなる損傷の拡大を防ぐことはできます。手術を行うのが早いほど、その後の経過は良好です。

手術後は脊椎が不安定になりますので、術後の回復期間は固いコルセットを装着して頭が動かないように固定する必要があります。

筋肉のけい縮がみられる場合は、筋弛緩薬のバクロフェンがその軽減に役立ちます。

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