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神経筋接合部疾患の概要

(神経筋伝達の病気)

執筆者:

Michael Rubin

, MDCM, New York Presbyterian Hospital-Cornell Medical Center

最終査読/改訂年月 2019年 10月
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神経 末梢神経系の概要 末梢神経系とは、中枢神経系以外の神経系、すなわち脳と脊髄以外の神経のことを指します。 末梢神経系には以下のものが含まれます。 脳と頭部、顔面、眼、鼻、筋肉、耳をつなぐ神経( 脳神経) 脊髄と体の他の部位をつなぐ神経(31対の脊髄神経を含む) 体中に分布している1000億個以上の神経細胞 さらに読む と筋肉の接続部を神経筋接合部といいます。神経筋接合部では、神経線維の末端が、運動神経終板と呼ばれる筋膜上の特殊な部位とつながっています。神経信号を伝えるため、神経はアセチルコリンという化学物質(神経伝達物質)を神経筋接合部に放出します。運動神経終板にはアセチルコリンの受容体があり、筋肉はこれを介してアセチルコリンに反応します。接合部で神経が筋肉を刺激すると、筋肉内に電気信号が流れて、収縮が起こります。アセチルコリンが信号を伝えた後は、それ以上筋肉が刺激され続けないようアセチルコリンは分解されます。

神経筋接合部
映像

知っていますか?

  • 化学兵器に用いられる神経ガスは、神経と筋肉の間の信号の伝達を妨げます。

神経筋接合部の機能不全が起こる病気としては、以下のものがあります。

また、多くの薬剤(一部の抗菌薬を大量に使用した場合など)、一部の 殺虫剤 殺虫剤中毒 殺虫剤の多くは、飲み込んだり、吸い込んだり、皮膚から吸収されたりすると、中毒を引き起こします。 症状としては、流涙、せき、心臓の異常、呼吸困難などがあります。 殺虫剤中毒は、症状、血液検査、中毒の経緯に基づいて診断されます。 重篤な殺虫剤中毒の治療に効果的な薬がいくつかあります。 ( 中毒の概要も参照のこと。) さらに読む (有機リン酸系など)、クラーレ(毒矢の先に付けて対象を麻痺または殺傷する目的で使用されていた植物抽出物)、化学兵器に使用される 神経ガス 神経剤 体の様々な部位を侵す、多種多様な 化学兵器が存在します。神経剤(誤って「神経ガス」と呼ばれることもあります)は、神経が信号を筋肉や他の神経に伝達する方法に影響を及ぼします。神経剤にはいくつかの種類があります。 Gシリーズ剤 Vシリーズ剤 Aシリーズ剤 Gシリーズ剤またはG剤には、GA(タブン)、GB(サリン)、GD(ソマン)、GF(シクロサリン)などがあり、第二次世界大戦前および戦中にナチスドイツにより開発されました。Vシリーズ剤にはV... さらに読む なども神経筋接合部の機能不全を引き起こします。これらの物質のいくつかは、信号が神経から筋肉に伝えられた後に起こるべきアセチルコリンの分解を妨げます。

神経筋接合部疾患の中には、神経の活動を低下させて筋力低下を引き起こす病気もあれば、以下のように神経の活動を高める病気もあります。

スティッフパーソン症候群は主に脳と脊髄(中枢神経系)を侵しますが、体の他の部位の神経筋接合部にも影響を及ぼすことがあります。

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