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顎骨壊死

(ONJ)

執筆者:

Marvin E. Steinberg

, MD, Perelman School of Medicine at the University of Pennsylvania

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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顎骨壊死(がっこつえし)は口腔の病気で、あごの骨が露出することもあります。

  • 顎骨壊死は、抜歯、けが、放射線療法の後に起こることもあれば、はっきりした理由が分からない場合もあります。

  • 顎骨壊死は、高用量のビスホスホネート系薬剤を静脈内投与されている患者の一部で起こっており、特にがんがあるか、口腔外科手術を受けた場合に発生しています。

  • 顎骨壊死を防ぐ一助とするため、口腔外科手術が必要なときは、可能な限りビスホスホネート系薬剤を投与する前に行うべきです。

  • 治療は経験豊富な口腔外科医が行うのが最善です。

顎骨壊死は、自然に起こることもあれば、 抜歯 顎骨壊死 歯科処置後の合併症には、腫れと痛み、ドライソケット、骨髄炎、出血、顎骨壊死などがありますが、これらもまた急を要する歯科的問題であり、早急に対応する必要があります。 特定の歯科処置の後には腫れが生じることがよくあり、特に抜歯と歯周の手術の後によくみられます。氷のう(アイスパック)や、冷凍グリーンピースやコーンの袋(顔面の形に沿うため)を頬にあてると、腫れを大きく予防できます。冷却法は最初の18時間に行います。冷たいものは、25分間頬にあて... さらに読む や外傷の後や、 頭頸部に放射線療法 治療の副作用 口とのどのがんは、唇、口蓋、口の側面や底部、舌、扁桃、のどの奥で発生するがんです。 (口、鼻、のどのがんの概要も参照のこと。) 口とのどのがんは、口の中にできた潰瘍やびらん、増殖性の病変、または変色した領域のように見えます。 口腔がんの診断は、生検やX線検査によって行います。 がんの大きさを測定したり、広がりを確認したりするために、CT検査、MRI検査、PET検査などの画像検査が行われます。 さらに読む 治療の副作用 を受けた後(この場合、放射線性骨壊死と呼ばれる)に起こることもあります。顎骨壊死は、 骨壊死 骨壊死 骨壊死は、血液供給が障害されることで骨の一部分が死んでしまうことです。 この病気は、けがが原因で起こることも、また自然に起こることもあります。 典型的な症状としては、痛み、患部の関節可動域の制限、足を引きずること(脚に発生した場合)などがあります。 診断は、症状、骨壊死のリスク、X線検査およびMRI検査の結果に基づいて下されます。... さらに読む ではなく実際には骨の感染症( 骨髄炎 骨髄炎 骨髄炎は、通常は細菌、抗酸菌、または真菌によって起こる、骨の感染症です。 細菌、抗酸菌、真菌が血液を介して、あるいは近くの感染組織や開いて汚染された傷から広がり(こちらの場合が多い)、骨に感染することがあります。 患者には骨の一部の痛み、発熱、体重減少がみられます。 血液検査と画像検査を行い、骨のサンプルを採取して検査します。 抗菌薬が数週間投与され、感染した骨を除去するために手術が必要なこともあります。 さらに読む )であることもあります。

最近、顎骨壊死は、高用量のビスホスホネート系薬剤を静脈内投与されている患者で確認されており、特にがんがあるか、これらの薬剤を投与されているときに口腔外科手術を受けた場合によくみられます。 骨粗しょう症 骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。 加齢、エストロゲンの不足、ビタミンDやカルシウムの摂取不足、およびある種の病気によって、骨密度や骨の強度を維持する成分の量が減少することがあります。 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがあります。... さらに読む 薬 の治療のために一般的に行われるビスホスホネート系薬剤の服用と顎骨壊死は関連していません。したがって、ビスホスホネート系薬剤の経口薬は処方されている通りに継続して服用するべきです。しかし、可能であれば、口腔外科手術が必要なときは、ビスホスホネート系薬剤の使用を開始する前に行うべきです。また、ビスホスホネート系薬剤を服用している際は、口の中を清潔に保ち続ける必要があります。

症状

通常は痛みがあり、口や顎の部位から膿が排出されることがあります。ただし、症状がまったく出ない人もいます。

診断

  • 歯科医、口腔外科医、または医師による評価

顎骨壊死は、患者の評価を歯科医、口腔外科医、またはときに医師が行う際に診断されます。

治療

  • 壊死した骨の除去

  • 抗菌薬とうがい薬の使用

顎骨壊死は治療が難しいため、顎骨壊死の治療経験が豊富な口腔外科医に相談すべきです。顎骨壊死の一般的な治療法は、損傷した骨の一部を削り取ることや、抗菌薬の経口投与、洗口液の使用などです。

すべての患部を手術で取り除くと、状態がさらに悪化することがあり、そのような手術は最初に選択すべき治療ではありません。

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