脊椎関節炎(脊椎関節症とも呼ばれる)とは、顕著な関節の炎症を起こす結合組織疾患のグループを指して使われる言葉です。これらの病気は、関節と脊椎を侵し、共通の特徴をもっています。例えば、背中の痛み、眼の炎症(ぶどう膜炎 ぶどう膜炎 ぶどう膜炎は、ぶどう膜と呼ばれる眼の内側の色の付いた膜に生じる炎症のことです。 感染症、けが、全身性自己免疫疾患(体が自分の組織を攻撃する病気)により、または明らかな原因なく、ぶどう膜に炎症が生じることがあります。 症状は眼のうずき、眼が赤くなる、飛蚊症(ひぶんしょう)、視力障害などで、これらが複合して起こることもあります。... さらに読む )、消化器症状、発疹を引き起こすことがあります。なかには、HLA-B27遺伝子と強く関連している病気もあります。これらの結合組織疾患は、多くの同じ問題を引き起こし、遺伝的特性が共通しているため、一部の専門医は、これらの疾患は原因や症状を引き起こす仕組みが同じであると考えています。
脊椎関節炎では、 関節リウマチ 関節リウマチ(RA) 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む と同様、関節に炎症が生じます。しかし、関節リウマチとは異なり、脊椎関節炎ではリウマトイド因子(血液検査 血液検査 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む
を参照)の検査結果は陰性になります(したがって、血清反応陰性脊椎関節症とも呼ばれます)。このような病気には以下のものがあります。
脊椎関節炎は、 炎症性腸疾患 炎症性腸疾患(IBD)の概要 炎症性腸疾患とは、腸に炎症が起き、しばしば腹痛と下痢が繰り返し起こる病気です。 炎症性腸疾患としては、主に以下の2種類の病気があります。 クローン病 潰瘍性大腸炎 この2つの病気には多くの共通点があり、ときに判別が難しいことがあります。しかし2つの病気にはいくつかの違いがあります。例えば、クローン病は消化管のほぼすべての部分に起こりうるの... さらに読む 、 腸のバイパス手術 肥満外科手術 肥満外科手術(減量手術)では、体重を減らすために胃、腸、またはその両方に施術します。 米国では、毎年約16万件以上の肥満外科手術が行われます。この数は、世界で行われる肥満外科手術のほぼ3分の2を占めます。この手術によって体重が大幅に減ります。体重の超過分の半分や、さらにそれ以上、約35~70キログラム減少することもあります。体重の減少は最初に急速に進み、その後1~2年の間に次第にペースが落ちていきます。体重の減少は何年間も維持されること... さらに読む 、 ホイップル病 ホイップル病 ホイップル病は、まれな細菌感染によって起こる病気で、感染により小腸粘膜が損傷して 吸収不良が起きるほか、他の臓器も侵されることがあります。 この病気は細菌感染によって起こります。 典型的な症状としては、下痢、関節の炎症や痛み、体重減少、腹痛などがあります。 診断は小腸の生検の結果に基づいて下されます。 治療せずに放置すると、進行して死に至ります。 さらに読む など、消化器の状態と関連して発生することもあります(ときに腸炎性関節炎と呼ばれます)。
若年発症型の脊椎関節症は、脚に起こり、しばしば両側の関節に異なる程度で発生し、7~16歳の男子における発生が最も多くみられます。
脊椎関節炎は、他の脊椎関節炎の特徴がみられない人にも発生することがあります(分類不能の脊椎関節炎)。分類不能の脊椎関節炎の治療は、 反応性関節炎の治療 治療 反応性関節炎(以前はライター症候群と呼ばれていた)は、 脊椎関節炎の1つで、関節や関節の腱付着部の炎症を引き起こします。しばしば感染に関連しています。 関節の痛みと炎症が、感染(通常は泌尿生殖器か消化管の感染)に反応して起こることがあります。 腱の炎症、発疹、眼の充血もよくみられます。 診断は症状に基づいて下されます。 非ステロイド系抗炎症薬、サラゾスルファピリジンと、ときに免疫系を抑制する薬(アザチオプリンやメトトレキサートなど)が症... さらに読む と同様です。 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD) 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD) 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む
のメトトレキサートとサラゾスルファピリジンは、脊椎関節炎の症状の緩和に役立つことがあります。ときに、 腫瘍壊死因子阻害薬 免疫抑制薬 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む
や その他の生物製剤 生物製剤 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む
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米国関節炎財団(Arthritis Foundation)