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神経病性関節症

(シャルコー関節、神経障害性関節症)

執筆者:

Apostolos Kontzias

, MD, Stony Brook University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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神経病性関節症は進行性の関節破壊を原因とし、この関節破壊は、しばしば急速に進行し、患者が痛みを感じないため関節の損傷の初期の徴候に気づかないことによって発生します。

損傷した神経の位置次第で、どの関節にも障害が起こります。最もよくみられるのは以下の関節です。

  • 膝と足首

  • 糖尿病患者では、足の関節

侵される関節は1つだけのことが多く、2つか3つより多くなることは通常ありません。

原因

特定の神経が損傷を受けると、痛みを感じられなくなることがあります。糖尿病、脊髄の病気(けが、脊髄中の液体で満たされた空洞[脊髄空洞症]など)、梅毒などの様々な病気が、そのような神経に損傷を与えることがあります。最も一般的な原因は以下のものです。

神経に損傷を受けた人の場合、気づかないうちに何度も関節が損傷することがあります。関節が機能障害を起こす前に、何年間にもわたって損傷が起こっていることがあります。しかし、一度機能障害が起こると、関節は数カ月以内に永久的に破壊されることがあります。

症状

神経病性関節症は、初期の段階では、関節が硬直し内部に体液がたまるため、変形性関節症と似ているように思われます。一般的に、痛みが早期の症状です。しかし、痛みを感じる機能が障害されていることが多いため、関節の損傷のひどさの割には痛まないことがよくあります。この病気が急速に進行すると、関節が極度に痛む場合があります。この場合、関節にたまった余分な体液と骨の異常な増殖のために、通常は関節が腫れます。骨折したり靱帯が伸びたりしていると、骨や軟骨の位置がずれて、関節が変形したように見えることがあります。関節を動かすと、関節内に浮遊している骨の断片のために、ギシギシときしむような音がすることがあります。関節がまるで「骨の入った袋」のように感じられることがあります。

原因となっている病気に応じて、異なる関節が侵されます。例えば、治療していない梅毒の合併症では膝や股関節が侵され、糖尿病では足や足首が侵されます。脊髄空洞症では脊椎や腕が侵されることが多く、特に肘と肩に影響が出ます。

細菌感染による2つ目の関節炎(感染性関節炎を参照)を発症することがまれにあり、感染性関節炎で一般的に起こる発熱や全身のだるさ(けん怠感)は、みられることもみられないこともあります。感染性関節炎は、特に糖尿病患者でよくみられます。

骨の過剰な増殖によって血管、神経、脊髄などの構造が圧迫されることがあります。

診断

  • X線検査

患者に神経を侵す病気と関節に起こる問題の典型的な症状がみられるときに、神経病性関節症が疑われます。

X線検査では、関節の損傷(カルシウムの沈着や骨の異常な増殖が多い)と変形を検出することができます。

予防

  • けがをしないように注意し、副子や特殊なブーツなど保護のための器具を着用する

足の状態に注意し、けがをしないようにすることで、神経病性関節症は予防できることがあります。

副子や特殊なブーツが、損傷しやすい関節の保護に役立つことがあります。

治療

  • 基礎にある神経の病気の治療

  • 関節を修復、または置換する手術

基礎にある神経の病気を治療すれば、ときに関節の損傷を遅らせたり、改善させることもあります。痛みのない骨折を診断して固定し、不安定な関節を副子で固定すると、損傷の進行を止めたり最小限に抑えたりするのに役立ちます。

股関節と膝関節は手術で修復したり、人工関節と置換したりすることも可能です。ただし、人工関節は、しばしば早期に緩んで脱臼することがあります。

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