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乾癬性関節炎

執筆者:

Apostolos Kontzias

, MD, Stony Brook University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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乾癬性関節炎は、脊椎関節炎の1つで、皮膚または爪に乾癬がある人の一部で発生する関節炎の一種です。

  • 関節の炎症が、乾癬のある人に発生することがあります。

  • 炎症がよくみられる関節は、股関節、膝関節、手足の指の先端に最も近い関節などです。

  • 診断は症状に基づいて下されます。

  • 非ステロイド系抗炎症薬、疾患修飾性抗リウマチ薬(メトトレキサートなど)、シクロスポリン、腫瘍壊死因子阻害薬が役立ちます。

乾癬性関節炎は、脊椎関節炎の一種です。

乾癬性関節炎は、関節リウマチと似ていますが、関節リウマチに特徴的な抗体は産生されません。乾癬性関節炎は、乾癬(皮膚の病気で、鱗のような赤い発疹が起こり爪が厚くなって小さなくぼみができ、それが繰り返される)の患者の約30%に発生します。特定の遺伝子(HLA-B27)をもつ人と、この病気にかかった家族がいる人は、脊椎の乾癬性関節炎のリスクが高まります。乾癬性関節炎の原因は不明です。

症状

炎症は、しばしば手足の指の先端に最も近い関節に起こりますが、股関節、膝関節、脊椎などの他の関節にもよく起こります。多くの場合、腕の関節の方がより影響を受けます。背中が痛むことがあります。

炎症が長引くと、関節が腫れて変形することがあります。乾癬性関節炎は、関節リウマチと比べて、関節を非対称性(体の左右の片側が反対側よりも影響が大きい)に侵すことが多く、より少ない関節に生じます。腱や靱帯が関節の周囲で骨に付着している部分で炎症を起こすことがあります(付着部炎と呼ばれます)。一部の乾癬性関節炎患者では線維筋痛症もみられることがあり、これは筋肉痛、関節のこわばり、疲労を引き起こします。

乾癬の発疹が現れるのは、関節炎が発生する前の場合も後の場合もあります。ときに発疹は、頭皮やへそ、殿部の後ろと太ももの間などの皮膚の谷間に隠れているため、気づかれないことがあります。皮膚と関節の症状は同時に出たり消えたりすることがありますが、多くの場合、関節の症状より皮膚の症状が重いか、関節の症状の方が重いかのどちらかです。

診断

  • 医師による評価

  • 血液検査

  • X線検査

乾癬性関節炎の診断は、関節炎と乾癬が両方認められる人に、特徴的な関節の炎症が確認されたときに下されます。医師は、家族に乾癬の患者がいるかどうかについても質問します。

乾癬性関節炎の診断を確定する検査はありませんが、関節リウマチを否定するためにリウマトイド因子の血液検査を行い、関節の損傷の程度を示すためにX線検査を行います。

予後(経過の見通し)

乾癬性関節炎では、炎症を起こす関節が関節リウマチよりも少ないため、通常、予後は関節リウマチよりも良好です。それでも、関節がひどく損傷する可能性もあります。

治療

  • 疾患修飾性抗リウマチ薬

  • 腫瘍壊死因子阻害薬

  • ウステキヌマブ、セクキヌマブ、アプレミラスト

乾癬性関節炎の治療では、発疹を抑え、関節の炎症を軽減することを目標とします。関節リウマチ( 関節リウマチ(RA) : 関節リウマチの薬)の治療に効果的ないくつかの薬、特に非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD—特にメトトレキサート)、シクロスポリン、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬(アダリムマブ、エタネルセプト、インフリキシマブ、セルトリズマブペゴル、ゴリムマブなど)が、乾癬性関節炎の治療にも使用されます。乾癬性関節炎にはTNF阻害薬が特に効果的です。

ウステキヌマブ(注射)とアプレミラスト(服用)は、その他の生物製剤であり、中等度から重度の乾癬性関節炎の治療に用いることができます。

インターロイキン17A受容体拮抗薬のセクキヌマブも、炎症と関節の症状を軽減することができます。

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