うおのめは痛みや圧痛を伴う場合がありますが、たこは通常は無症状です。
診断は、うおのめやたこの見た目と場所に基づいて下されます。
うおのめやたこを切除、角質溶解剤の塗布、定期的に足の専門医のケアを受けることが役立ちます。
( 足の問題の概要 足の問題の概要 足の問題の一部は、例えば、足のけがで起こるように足自体から始まります。問題は、足のあらゆる骨、関節、筋肉、腱、靱帯に起こります。 足と足首の骨折が、かなり多くみられます。 他には、糖尿病、痛風、その他の関節炎など、体のいろいろな部位に影響を及ぼす病気が原因で起こる問題もあります。... さらに読む も参照のこと。)
うおのめとたこは通常、摩擦や圧力が原因であり、特にきつい靴や、足に合っていない靴を履いている人に起こります。
うおのめは、 つちゆび(ハンマートゥ) つちゆび(ハンマートゥ) つちゆびとは、Z字型に曲がって固まった足の指のことです。 特定の靴を履いているときに痛みを感じることがあり、一部の患者では、足の指の付け根が痛みます。 診断は、足の診察結果に基づいて下され、他の関節も診察します。 幅の広い靴や、つま先用パッドで刺激を和らげることができ、装具で痛みを軽減できます。 (足の問題の概要も参照のこと。) さらに読む などの足の指の変形を原因とする場合は、足の指の最も高いところや指先にできることが多いですが、最もできやすいのは、足の指の関節がある最も高くなったところです。このような場合は、硬いうおのめができます。足の指の間にできる場合は、柔らかいうおのめができます。うおのめの大きさは、豆粒程度の場合もあれば、それよりやや大きい場合もあります。
たこは、足の位置どりが悪く体重が正しく分散されないことが原因で、足の指の付け根によくできます。たこは、圧力が増加している足の側面にもできます。
症状
うおのめは、圧力がかかると痛みや圧痛を伴う場合があります。液体で満たされた袋(滑液包)がうおのめの下にできることがあります。
たこには通常、症状はありません。しかし、極端な摩擦がある場合は、たこが厚くなり刺激感を生じ、それにより軽い焼けつくような感覚(灼熱感)が起こったり、ときに 足の神経の損傷 足の神経の損傷 足の指の付け根にある趾間神経(しかんしんけい)が刺激されることで、神経が腫大することがあり、足の指の付け根に痛みが生じます。 典型的な症状としては、足の中指や薬指の周囲の軽い痛みなどがあり、これは焼けるような感覚やチクチクする感覚に進行します。 診断は病歴と足の診察結果に基づいて下されます。 コルチコステロイドの注射や、ときに極低温にすること(凍結療法)が、症状の軽減に役立ちます。... さらに読む によって生じる痛み(趾間神経痛)に似た痛みが起こることがあります。
診断
医師の診察
医師は、見た目と発生した場所に基づいて、うおのめとたこを診断します。
治療
除去
角質溶解薬
パッドおよび装具
厚くなった皮膚を除去するために、患者は入浴直後に爪やすり、エメリーボード、または軽石を使うことができます。角質溶解剤(皮膚の一番上の層を柔らかくゆるくし、剥がすのを助ける薬剤)を患部に塗ることもできます。
患者は、うおのめを予防し、すでにあるうおのめの治療に役立てるために、患部の圧力を分散する緩衝材や器具を使うことができます。様々なパッド(例えば、フェルトや厚手のコットン、フォームラバーでできた保護用包帯)や靴の中に入れる器具(装具)、またはパッドやサポートを備えた他の足底板が、圧迫の軽減に役立つ可能性があります。痛みのある部位の下で靴の一部に穴を開けてくぼませることも、圧迫や痛みを軽減するのに役立ちます。
足の専門医による定期的なケアが、うおのめやたこが生じる傾向のある人の助けになります。適切な足のケアが大切です( フットケア フットケア 末梢閉塞性動脈疾患とは、脚(まれに腕)の動脈がふさがったり狭くなったりする病気で、通常の原因は動脈硬化で、血流量が低下します。 症状は、閉塞した動脈やその重症度により異なります。 診断を下すために、影響が現れている領域への血流を測定します。 薬剤、血管形成術、手術により、閉塞を緩和して症状の軽減を図ります。 末梢閉塞性動脈疾患は、年齢とともに増加する動脈硬化(血管の壁にプラークなどが蓄積する病態)が原因で生じることが多いため、高齢者によ... さらに読む を参照)。
正常な神経の機能が障害される病気(ニューロパチー)や血液の循環が障害される病気(糖尿病など)があると、皮膚が損傷したときに、足に傷口の開いたびらん(潰瘍)が発生するリスクが高まります( 糖尿病と足 糖尿病と足 を参照)。そうした潰瘍が、感染することもあります。これらの基礎疾患をもっている患者では、医師がうおのめやたこを手術では治療しないことを選ぶ場合があります。その場合、患部にかかる圧力を減らす特殊な靴や、足底板が必要かつ有益なことがあります。
患者は、自宅で自分の足に潰瘍がないかを見て確かめる方法と、潰瘍を予防する方法を学ぶべきです。