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指の腱鞘の感染症

(屈筋腱の感染性の腱鞘滑膜炎)

執筆者:

David R. Steinberg

, MD, Perelman School of Medicine at the University of Pennsylvania

最終査読/改訂年月 2018年 8月
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手のひらや指の内側の腱を包む腱鞘に細菌感染が生じることがあります。

膿の蓄積(膿瘍)が、手と指の内側に沿う 腱と滑液包 腱は、丈夫な帯状の結合組織であり、大部分はコラーゲンと呼ばれる強固なタンパクでできています。腱は、筋肉の両端をしっかりと骨につなぎ留めています。腱は、さやに包まれていることが多く、さやは滑らかで、腱が摩擦なしに動くことを可能にしています。 滑液包は、液体の詰まった小さな袋で、腱の下に存在していることがあり、腱の衝撃を吸収して損傷から守っています。滑液包は、隣接する構造の間に生じる衝撃も吸収し、例えば、骨と靱帯との間や、骨の隆起部(肘、膝... さらに読む の周囲にできることがあります。これらの腱は、腱鞘と呼ばれる、組織でできた鞘の中に入っています。鞘は腱が滑らかに動くのを助けています。腱鞘の膿瘍は、指の手のひら側の曲がるところを突き刺した傷が原因で起こります。また、治療していない ひょう疽 ひょう疽 ひょう疽は、指先の軟部組織(指の腹)の感染症で、通常は細菌が原因です。 ひょう疽によって指先の内側に膿がたまることがあり(膿瘍)、これによって周囲の組織が圧迫されて壊死を起こします。指先が非常に熱くなり、腫れ、硬くなり、ズキズキする強い痛みがあります。 この写真には、親指に生じたひょう疽(治療されていないもの)が写っています。指先から膿が出ているのがわかります。 ひょう疽の診断は医師が患部の指を診察することによって下されます。... さらに読む ひょう疽 の膿が、指先から指の腱鞘の末端に広がる可能性があります。感染と膿が腱の周囲に生じ、急速に組織を破壊します。腱が滑る仕組みが障害されるため、手の指がほとんど動かせなくなります。

腱鞘の感染症の症状には、指の腫れと痛み、腱鞘部の圧痛があります。指を曲げて(屈曲して)いると症状が治まる感じがします。指を動かすと激しい痛みが起こることがあります。発熱がよくみられます。

診断

  • 医師の診察

  • X線検査

  • 培養検査

治療

  • 膿の排出

  • 抗菌薬

患者は入院します。医師は手術で切開して膿を排出します。抗菌薬を静脈から投与します(静脈内投与)。

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