(手の病気の概要も参照のこと。)
月状骨は手首にある手根骨の1つです。
キーンベック病は比較的まれです。月状骨への血液供給が障害される理由は不明です。一般的に、患者にはけがをした覚えはありません。20~45歳の男性の利き手に最も多くみられ、通常は、体力を使う肉体労働者にみられます。
症状
診断
治療
月状骨にかかる圧力を軽減するため、例えば、月状骨につながる骨を長くしたり、短くするなどの手術を行います。これに代わる手術による治療として、月状骨への血行再建も試みられます(骨移植や血管の移植など)。月状骨がつぶれている場合は、痛みを軽減する最後の手段として、手首の骨を切除するか、手術でつないで固定します(関節固定術と呼ばれます)。
この病気に対して、手術以外に成功している治療法はありませんが、非常に軽症の場合は手首用の副子をつけることで痛みが緩和することがあります。