(手の病気の概要 手の病気の概要 手や指の病気には、 ガングリオン、 変形、 神経や血管に関連する病気、 変形性関節症、 ばね指、 キーンベック病、感染症などがあります。 手や指に影響する他の病気の例としては、 骨折、その他のけが、 関節リウマチ、 腱炎と腱鞘炎(腱鞘滑膜炎)、 ドケルバン症候群、 レイノー症候群、... さらに読む も参照のこと。)
ばね指の原因は分かっていません。 関節リウマチ 関節リウマチ(RA) 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む や 糖尿病 糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に産生しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 神経を損傷し、知覚に問題が生じます。 血管を損傷し、心臓発作、脳卒中、慢性腎臓病、視力障害のリスクが高まります。... さらに読む の患者によくみられます。手を繰り返し使うと(重い園芸用はさみの使用など)、ばね指が起こりやすくなります。
ばね指では、手の指が曲がった位置で動かなくなります。指を曲げるための 腱 腱と滑液包 腱は、丈夫な帯状の結合組織であり、大部分はコラーゲンと呼ばれる強固なタンパク質でできています。腱は、筋肉の両端をしっかりと 骨につなぎ留めています。腱は、さやに包まれていることが多く、さやは滑らかで、腱が摩擦なしに動くことを可能にしています。 滑液包は、液体の詰まった小さな袋で、腱の下に存在していることがあり、腱の衝撃を吸収して損傷から守っています。滑液包は、隣接する構造の間に生じる衝撃も吸収し、例えば、骨と... さらに読む の1つが炎症を起こして腫れると、指が動かなくなり、しばしば手のひらに円形の盛り上がった目立つ領域(結節)がみられます。炎症と腫れによって手のひらや指の付け根に痛みが生じることがあり、特に指を曲げたり伸ばしたりしたときに痛みが起こります。
正常であれば、この腱は指の曲げ伸ばしの際、周囲のさやに滑らかに出入りしています。ばね指の場合、炎症を起こした腱は、指を曲げたときにさやから出ることはできます。しかし、腱の腫れがひどくなると、指を伸ばそうとしたときに簡単にさやの中に戻れないため、指が動かなくなります。指を伸ばすには、指を引っ張って腱の腫れた部分をさやに無理やり押し込まなければならず、その結果、急に解放されて、引き金を引いたときのような弾ける感じがします。
ばね指の診断は、医師が手と指を診察することによって下されます。
ばね指の状態
ばね指では、指を曲げるための腱の1つが炎症を起こし腫れた際に、指が曲がった位置で動かなくなります。 ![]() |
治療
痛みを緩和する対策
ときにコルチコステロイドの注射
ときに手術
ばね指で腫れや痛みのある人では、副子での固定、湿式の温熱療法、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID 非ステロイド系抗炎症薬 基礎疾患を治療することで、痛みを解消したり最小限に抑えたりできるケースがあります。例えば、骨折をギプスで固定することや、感染を起こした関節に抗菌薬を投与することは、鎮痛に役立ちます。しかし、痛みの基礎疾患が治療可能な場合でも、痛みに速やかに対処するために痛み止め(鎮痛薬)が必要になる場合もあります。 ( 痛みの概要も参照のこと。) 医師が鎮痛薬を選択する際、痛みのタイプと持続期間、それぞれの鎮痛薬の便益とリスクを考慮します。ほとんどの鎮... さらに読む )が役立ちます。
ときには、腱鞘内に コルチコステロイド コルチコステロイド 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む と局所麻酔薬を注射し、それとともに副子で固定することで、一時的ですが、痛みとばね現象を安全かつ速やかに和らげられることがあります。
慢性のばね指を治療するには、一般に手術が必要です。