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縦隔腫瘤

執筆者:

Richard W. Light

, MD, Vanderbilt University Medical Center

最終査読/改訂年月 2017年 10月
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縦隔腫瘤には、腫瘍、液体で満たされた袋(嚢胞)、縦隔内の臓器の異常などがあります。縦隔内の臓器には、心臓、胸腺、一部のリンパ節のほか、食道、大動脈、甲状腺、副甲状腺の一部が含まれます。

  • これらの腫瘤は症状を引き起こさないこともありますが、胸痛、体重減少、発熱、嚥下(えんげ)困難、せき、呼吸困難などの症状を伴うこともあり、小児では特に症状が現れやすくなります。

  • 診断には、胸部X線検査、CT(コンピュータ断層撮影)検査、生検が必要です。

  • 治療法は腫瘤の原因によって異なります。

縦隔腫瘤には以下のものがあります。

  • 悪性(がん)

  • 良性(がんではない)

良性の腫瘤には、心臓内の嚢胞のほか、食道や大動脈などの臓器に発生する袋状の病変や膨らみがあり、食道に発生するものを憩室、大動脈に発生するものを大動脈瘤と呼びます。甲状腺に腺腫が形成されたり、がん(リンパ腫)または感染症によりリンパ節が腫れたりすると、縦隔内の臓器が腫大することもあります。小児は、縦隔に先天異常を有することもあります(例えば、嚢胞、血管の異常、または食道の発生異常)。

症状

縦隔内の腫瘤は、症状を伴わないこともあり、特に成人で腫瘤が小さい場合は、症状がほとんどみられません。小児における腫瘤(がんを含みます)は、症状を伴う可能性が高くなります。

成人でも小児でも、最もよくみられる症状は胸痛と体重減少です。腫瘤の中には発熱を引き起こすものもあります。嚥下困難を伴うものもあります。小児では、縦隔腫瘤により気道が圧迫されるため、せきまたは息切れがみられる可能性が高くなります。

診断

  • 胸部X線検査

胸痛、せき、または呼吸困難などの症状を評価するため、またはその他の目的で、胸部X線検査または別の画像検査を行ったときに、縦隔内の腫瘤が発見されることがよくあります。腫瘤の原因を判定するには、追加検査(通常はCT検査またはMRI検査と生検)が必要になります。

治療

  • 原因に応じた治療を行う

治療法は原因によって異なります。腫瘤ががんではなく、症状もない場合、医師は治療を行わずに、患者を定期的にモニタリングするに留めることがあります。がんであれば、手術によって取り除くか、化学療法によって治療します。感染症によるリンパ節の腫れは、通常抗菌薬または抗真菌薬で治療します。

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