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肝肺症候群

執筆者:

Mark T. Gladwin

, MD, University of Pittsburgh School of Medicine;


Andrea R. Levine

, MD, University of Maryland School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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肝肺症候群とは、肝疾患の患者において、肺の細い動脈が広がる(拡張する)ことで、血液中の酸素レベルが低下する症候群です。

肝肺症候群では以下の3つの異常がみられ、血液中の酸素レベルが低下します。

  • 肺の微小な動脈や静脈に拡張がみられます。この拡張によって、肺内の血流量が増え、肺が血液の酸素化を十分に行える量を超えてしまいます。

  • 肺内を血液がより速く流れるため、血液が十分に酸素を受け取るための時間が短くなります。

  • 動脈(酸素に富む血液が流れる)と静脈(酸素が不十分な血液が流れる)の間に異常な交通がみられます。この交通によって、動脈を介して身体に送られる血液が、酸素に富む血液と酸素が不十分な血液が混ざり合った状態になります。混ざり合った血液の酸素レベルは通常よりも低くなります。

症状の息切れは、上体を起こすと悪化し、横になると軽快することがよくあります。血液中の酸素レベルも、患者が上体を起こしたときに低下します。皮膚の赤い斑点(くも状血管腫)など、慢性肝疾患の症状もみられます。

診断

  • 医師による評価

  • しばしば心エコー検査または肺シンチグラフィー

肝疾患のある患者に息切れ(特に横になったときの息切れ)がみられれば、医師は肝肺症候群を疑います。肝肺症候群が疑われる場合、指にセンサーを取り付けて血液中の酸素レベルを測定します(パルスオキシメトリー)。患者が室内の空気を吸った後と、酸素を吸った後とにそれぞれ血液を採取し、血液中の酸素レベルを測定することもあります。

診断の確定に役立つ検査には、溶液を静脈内に投与してから行う心エコー検査(造影心エコー検査)や、肺シンチグラフィーなどがあります。

治療

  • 酸素

肝肺症候群の治療は主に酸素投与により行います。肝移植後、またはもともとの肝疾患が軽快すると、肝肺症候群も改善することがあります。

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