Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

読み込んでいます

気管支鏡検査

執筆者:

Noah Lechtzin

, MD, MHS, Johns Hopkins University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 7月
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
本ページのリソース

気管支鏡検査とは、気管支鏡(観察用の柔軟な管状の機器)を用いて発声器(喉頭)や気道を直接観察することです。気管支鏡の先端にはカメラが付いていて、これによって太い気道(気管支)から肺の内部を観察できます。

気管支鏡について理解する

気道を直接観察するには、柔軟な気管支鏡を鼻の穴から気道へと挿入します。円の内部が医師から見える眺めです。

気管支鏡について理解する

気管支鏡は、肺の出血源を探るために用いられることもあります。肺がんが疑われる場合は、気道を調べて、がん化しているように見えるところからサンプルを採取することもあります。気管支鏡検査は、肺の感染症(肺炎)が、まれな細菌によるものなのか、または治療が困難ではないかという懸念がある場合に、その原因を特定するために行うこともできます。エイズやその他の免疫不全症の患者の肺からサンプルを採取する際は、気管支鏡が特に有用です。また、熱傷を負ったり、煙を吸い込んだりした患者では、喉頭(発声器)や気道の損傷の程度を評価する際に気管支鏡が有用です。

気管支鏡は、一部の処置を行う際にも役立ちます。例えば、分泌物、血液、膿、異物などを除去したり、肺の特定の位置に薬剤を投与したりするのに使用できるほか、呼吸を補助するチューブを挿入する(気管挿管)際に位置確認の手段としても利用できます。

気管支鏡検査を行う前、最低6時間は絶飲食する必要があります。不安を和らげるために、鎮静薬が投与されることがよくあります。気管支鏡検査の前に全身麻酔が施されることもあります。のどと鼻腔に麻酔薬をスプレーした後、鼻孔、口、または呼吸用のチューブから気管支に気管支鏡を挿入します。

気管支肺胞洗浄は、気管支鏡では見ることができない細い気道や肺胞からサンプルを採取するために用いられる処置です。細い気道の中へ気管支鏡を差しこんだ後、気管支鏡を介して気道内に生理食塩水を注入します。次に、その液体を気管支鏡内に吸引すると、同時に細胞や細菌も吸い込まれてきます。採取した物質を顕微鏡で調べることで、感染やがんの診断を下しやすくなります。採取した液体を特別な栄養素が加えられた容器に入れ、一定期間そのままにして、細菌の増殖を観察することもできます(培養検査)。感染症を診断するには、こちらの方が有用です。

経気管支肺生検では、気管支鏡に通した鉗子(かんし)を用いて、肺組織のサンプル(小片)を採取します。この鉗子は、気管支鏡にある挿入口から入れて、徐々に細くなる気道内に進めていき、最終的に病変があると考えられる領域にもっていきます。病変の位置に正確に鉗子をもっていくためにX線透視検査(X線を利用し体の内部構造を画面上に表示する画像検査)が用いられることもあります。こうして鉗子を誘導することにより、誤って肺に穴を開けて胸腔内に空気が漏れ出す合併症(気胸)のリスクを減らすこともできます。経気管支肺生検では、気管支鏡を使用することによる合併症のリスクは高まるものの、これを行うことでさらに詳しい診断情報が得られ、大きな手術が不要になる可能性があります。

場合によっては、経気管支穿刺吸引が行われることもあります。この方法では、針を気管支鏡に通して、気管支の壁に刺します。太い気道の壁では、気管支鏡で直接見ながら針を刺すことがありますが、細い気道の壁では、X線で位置を確認しながら針を刺すこともあります。この方法により、疑わしいリンパ節から細胞を採取して、顕微鏡で調べることができます。針生検を行う際のガイドとして、超音波気管支鏡が用いられる場合があります。

気管支鏡検査を行った後の2~4時間、患者は観察下に置かれます。組織サンプルを採取した後、出血や気胸などの合併症が生じていないか確認するため、胸部X線検査が行われることがあります。

ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP