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僧帽弁逸脱症(MVP)

執筆者:

Guy P. Armstrong

, MD, Waitemata District Health Board and Waitemata Cardiology, Auckland

医学的にレビューされた 2020年 2月
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やさしくわかる病気事典
本ページのリソース

僧帽弁逸脱症とは、左心室が収縮するときに僧帽弁の弁尖が左心房内に突き出る病気で、心房内への血液の逆流が起きることもあります。

  • 僧帽弁逸脱症は、ときに弁組織が弱くなることで起こります。

  • ほとんどの場合に症状はありませんが、胸痛、速い脈拍、動悸、片頭痛、疲労、めまいなどがみられることもあります。

  • 診断は心臓から特徴的なクリック音が聴診器で聞こえる場合に下され、心エコー検査で診断が確定されます。

  • ほとんどの場合、治療の必要はありません。

原因

よくみられる原因は、弁組織が弱いため、弁組織が過剰に延長することです(粘液腫様変性)。粘液腫様変性は遺伝性です。僧帽弁逸脱症のリスクを高めると考えられるその他の病気として、 リウマチ性心疾患 リウマチ熱 リウマチ熱は、関節、心臓、皮膚、神経系に起きる炎症で、のどのレンサ球菌感染症に対して治療を行わなかった場合の合併症が原因です。 リウマチ熱は、治療を行わなかった場合ののどのレンサ球菌感染に対する反応です。 関節痛、発熱、胸痛や動悸、けいれんのような不随意運動、発疹、皮膚の下の小さなこぶ(小結節)などが組み合わさって発症することがあります。 診断は症状に基づいて下されます。 リウマチ熱を予防する最善の方法は、レンサ球菌によるのどの感染症を... さらに読む リウマチ熱 マルファン症候群 マルファン症候群 マルファン症候群は、眼、骨、心臓、血管、肺、中枢神経系などに異常が生じるまれな遺伝性結合組織疾患です。 この症候群は、フィブリリンというタンパク質をコードしている遺伝子の突然変異によって発生します。 典型的な症状は、軽い場合から重い場合までありますが、腕や指が長いこと、関節が柔軟であること、心臓や肺の障害などがあります。 診断は症状と家族歴に基づいて下されます。 この症候群のほとんどの患者が70代まで生存します。 さらに読む マルファン症候群 エーラス-ダンロス症候群 エーラス-ダンロス症候群 エーラス-ダンロス症候群は、関節が過度に柔軟である、皮膚が異常に伸びる、組織がもろいといった症状がみられる、まれな遺伝性結合組織疾患です。 この症候群は、結合組織の産生を制御する遺伝子の1つに異常があるために発生します。 典型的な症状としては、柔軟な関節、猫背、扁平足、伸びる皮膚などがあります。 診断は症状と身体診察の結果に基づいて下されます。 この症候群の患者のほとんどでは、余命は正常です。 さらに読む エーラス-ダンロス症候群 などが挙げられます。

症状

ほとんどの僧帽弁逸脱症では、症状はみられません。構造的な障害というだけでは説明しがたい症状がみられることがあります。例えば、胸痛、頻脈、動悸(異常な心拍を自覚すること)、片頭痛、疲労、めまいなどです。また、立ち上がったときに血圧が異常に低下することもあります(起立性低血圧)。

診断

治療

  • ときにベータ遮断薬

僧帽弁逸脱では、治療が必要になることはほとんどありません。心拍が速すぎる場合には、ベータ遮断薬を投与して心拍を遅くし、動悸やその他の症状を軽減します。

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