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末梢血管の血管造影検査

執筆者:

Michael J. Shea

, MD, Michigan Medicine at the University of Michigan

最終査読/改訂年月 2017年 10月
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末梢動脈(腕や脚、体幹の動脈―すなわち心臓に血液を供給する動脈以外)の血管造影検査 血管造影 血管造影検査は、X線を用いて血管の詳細な画像を描出する検査で、CT血管造影検査やMRアンギオグラフィー検査と区別するために「従来の血管造影」と呼ばれることもあります。血管造影の撮影を行いながら、医師が血管の異常を治療することも可能です。 血管造影では静止画像だけでなく動画(シネアンギオグラフィーといいます)も撮影でき、血液が血管内を流れる速さを測ることも可能です。 血管造影は体に負担をかける検査法ですが、それでも比較的安全です。... さらに読む では、首、腕、鼠径部(そけいぶ)、太ももの上部にある動脈の中に、針によって開けた穴から細いカテーテル(柔軟な合成樹脂製の管)を挿入します。針を刺す場所には局所麻酔を行います。挿入したカテーテルを、太い血管を通して検査対象とする血管まで進めます。この検査は病院で行われ、40~60分かかります。冠動脈造影 心臓カテーテル検査と冠動脈造影検査 心臓カテーテル検査と冠動脈造影検査は、手術を行わずに心臓とそこに血液を供給する血管(冠動脈)を調べる方法で、やや侵襲的な検査です。通常、これらの検査は、非侵襲的な検査では十分な情報が得られない場合や、非侵襲的な検査では心臓や血管の問題が示唆されない場合、患者の症状から心臓や冠動脈の問題が強く疑われる場合に行われます。これらの検査の利点の1つとしては、検査中に冠動脈疾患など様々な病気の治療も行えることがあります。... さらに読む 心臓カテーテル検査と冠動脈造影検査 も同様の検査ですが、心臓に血液を送っている動脈までカテーテルを進める点が異なります。

血管造影検査は、動脈の狭窄や閉塞(末梢動脈疾患 末梢動脈疾患の概要 末梢動脈疾患とは、体幹、腕、脚の動脈の血流が減少する病気です。 末梢動脈疾患という用語は、たいていの場合、動脈硬化による脚の動脈の血流不足を指して用いられます。しかし、脚以外の動脈、例えば腕でも起こることがあり、また、別の原因によることもあります。脳へ血液を供給する動脈の病気は、脳血管疾患として末梢動脈疾患とは分けて考えられています。また... さらに読む 末梢動脈疾患の概要 )、動脈の膨らみ(動脈瘤 大動脈瘤と大動脈解離の概要 大動脈は、直径が約2.5センチメートルある体内で最も太い動脈で、左心室から送られてきた酸素を多く含む血液を、肺を除く全身の組織へと送り出しています(肺への血液は右心室から送り出されます)。心臓から出た大動脈からは、すぐに腕と頭へ向かう動脈が枝分かれします。その後、大動脈は弧を描いて下に向かい、左心室の高さから腰の骨(骨盤)の最上部の高さま... さらに読む )、動脈と静脈の間の異常な通路(動静脈瘻 動静脈瘻 動静脈瘻(どうじょうみゃくろう)とは、動脈と静脈との間にできた異常な連結部分のことです。 まれに、大きな動静脈瘻によって血液の流れが大きく変わり、その影響を受ける腕や脚で血流量の低下による症状が現れることがあります(盗血症候群)。 聴診では血液が動静脈瘻を流れる際の特有の雑音が聞こえますが、しばしば画像検査が必要になります。 動静脈瘻はレーザー療法で切除または除去することができるほか、ときには動静脈瘻に特殊な物質を注入して血流を遮断する... さらに読む 動静脈瘻 [どうじょうみゃくろう])を見つけるために行われます。過去数十年間で、CT 心臓のCT(コンピュータ断層撮影)検査 CT検査は、心臓や心膜(心臓を包んでいる袋状の膜)、大血管、肺、胸部の支持組織などの構造的な異常を検出するために行われることがあります。 非常に高速なCT装置であるマルチスライスCTでは、1回の拍動の間に撮影を行うことができます。そのような高速で行うCT検査(CT冠動脈造影検査)は、心臓に血液を供給する冠動脈を評価するために用いられることがあります。一般的には、造影剤(X線画像に写る物質)が静脈内に注射されます。検査を受ける人は、画像が... さらに読む MRI 心臓のMRI(磁気共鳴画像)検査 MRI検査では、強力な磁場と電磁波を用いて心臓と胸部の詳細な画像を描き出します。この高価で複雑な検査法は、主に複雑な先天性の心疾患の診断や正常組織と異常組織の識別のために用いられます。 MRI検査には短所もあります。MRI検査では、CT検査よりも画像の生成に時間がかかります。また心臓の拍動による影響を受けやすいため、MRI画像はCT画像よりも不鮮明になります。ただし、新しい方式のMRI検査(心電図同期MRI)では、心電図の特定部分にタイ... さらに読む の技術を応用した非侵襲的で特殊な血管造影の方法が進歩したため、侵襲的である従来の血管造影検査が用いられることは非常に少なくなりました。

大動脈の血管造影検査(大動脈造影検査)は、大動脈瘤や大動脈解離など、大動脈の異常を検出するために行われます。また、左心室と大動脈の間にある大動脈弁での逆流(大動脈弁逆流)を検出することもできます。

デジタルサブトラクション血管造影検査は、個別の血管に対して行う血管造影検査の前に、動脈の狭窄や閉塞などの異常を検出して画像化するために行われることがあります。しかし、この種の血管造影検査で十分に手術(血管形成術を行うかどうかにかかわらず)の必要性を判断できることは、ほとんどありません。デジタルサブトラクション血管造影検査は、冠動脈に対しては、不要なため行われません。冠動脈の場合、造影剤を冠動脈に直接注入すれば、鮮明な画像が得られます。

デジタルサブトラクション血管造影検査では、造影剤を注射する前と後の動脈を撮影した後、コンピュータで2つの画像を比較して特別な処理を行います。これにより、動脈以外の組織(骨など)が画像から取り除かれます。その結果、動脈がより鮮明に描出され、必要な造影剤がはるかに少量で済むようになり、標準的な血管造影検査より安全に行うことができます。

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