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腎盂・尿管がん

執筆者:

J. Ryan Mark

, MD, Sidney Kimmel Cancer Center at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2018年 1月
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  • がんによる症状として、血尿やわき腹(側腹部)の強い痛み(仙痛)などがみられます。

  • 診断は通常、CT検査の結果に基づいて下されます。

  • 治療法は腎臓と尿管を摘出する手術です。

腎臓中心部の尿を集める部分(腎盂[じんう])の内側を覆う細胞にがん(通常は移行上皮がんと呼ばれる種類のもの)が発生することや、腎臓から膀胱に流れる尿が通過する管(尿管)にがんが発生することがあります。腎盂がんと尿管がんは、腎臓や膀胱に発生するその他の泌尿器がんと比べると、はるかに少数です。これらのがんの米国における1年間の発症者数は、6000人未満と推定されています。

症状

通常は血尿が最初の症状です。その他の症状としては、排尿時の痛みと灼熱感、頻回の尿意切迫などが挙げられます。尿の流れが妨げられると(例えば血栓による尿管の閉塞など)、側腹部(肋骨と腰の間)または下腹部に激しい痛み(仙痛)が生じることがあります。

診断

  • CT検査または超音波検査

通常、これらのがんはCT検査または超音波検査で発見されます。CT検査としばしば超音波検査は、腎臓や尿管に発生したがん以外の良性の異常(結石や血栓など)とがんを区別するのに役立ちます。尿サンプルを顕微鏡で観察する検査で、がん細胞を確認できる場合があります。膀胱を通して尿管鏡(内視鏡の一種)を挿入する検査では、がんを直接観察したり、診断を確定するための組織サンプルを採取したりすることができ、小さいがんであればそのまま治療することも可能です。がんの大きさと転移の程度を判定するために、腹部および骨盤部のCT検査ならびに胸部X線検査を行います。

予後(経過の見通し)

がんが広がっておらず、手術によって完全に切除することができれば、治癒する可能性が高くなります。一方、がんが腎盂や尿管の壁の深部まで広がったり、遠隔転移が起きたりすると、治癒の可能性は低くなります。

治療

  • 手術

がんが腎盂または尿管の外部に広がっていない場合は、通常、がんが発生した方の腎臓全体と尿管を膀胱の一部分とともに切除する手術(腎尿管摘除術)が行われます。ただし、一部の状況(腎機能が低下している場合や腎臓が片方しか存在しない場合など)では、腎臓を摘出すると生涯にわたり透析が必要になるため、腎臓の摘出手術は通常行われません。

腫瘍の悪性度が高いか病期が進行している場合には、ときに手術の前に化学療法が行われます。

一部の腎盂がんと尿管がんには、レーザーでがん細胞を破壊する治療法や腎臓、尿管(がんの存在しない部分)、膀胱を残してがんの部分だけを切除する手術が行われることもあります。ときに、マイトマイシンCやBCG(カルメット-ゲラン桿菌―体の免疫機能を刺激して活性化させる物質)などの薬を尿管に注入したり、化学療法薬を投与したりすることもあります。これらのレーザー療法や薬剤注入が、どれくらい効果があるのかは明らかではありません。

これらの種類のがんになった人は膀胱にもがんが発生するリスクが高いことから、手術後、生涯にわたって定期的に膀胱鏡検査(内視鏡を挿入して膀胱の内部を観察する検査)を受けます。

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