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腎臓および尿路疾患の評価

執筆者:

Bradley D. Figler

, MD, University of North Carolina

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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病歴

医師は、患者への問診によって病歴を聴取します。例えば、症状、既往歴(過去にかかった病気)、薬歴(処方薬、市販薬、レクリエーショナルドラッグ)、飲酒歴、喫煙歴、アレルギー、家族の病歴などについて医師から質問があります。腎臓や尿路の病気の可能性がある患者は、一般に以下のような点について尋ねられます。

例えば、一部の食べものや薬剤によって尿の色が変わることがあるため、医師は食事内容について質問をすることがあります。排尿するために夜中に目が覚める人は、普段飲んでいる飲みものの量、種類、タイミングについて質問されることもあります。

身体診察

医師は次に診察を行います。腎臓の触診を試みることもあります。正常な成人や小児で体の外から腎臓に触れることは通常ありませんが、非常にやせている人では、ときに触れることがあります。正常な新生児では腎臓を触れることができます。医師が患者のわき腹(側腹部)や腰の辺りをたたくことがありますが、この手技によって痛みが誘発される場合は、腎臓の異常(腫れや感染症など)が疑われます。排尿困難と下腹部の圧迫感を訴える患者では、医師が下腹部を指でたたくことがあります。その際に生じる音が異常に鈍ければ、膀胱が腫れている(膨張している)可能性があります。

男性であれば、医師は精巣を含む性器を観察し、精巣の腫れ、圧痛、位置の異常がないかを確認します。次に直腸診を行い、前立腺が腫れていないかを確認します。前立腺が大きくなると、尿の勢いが弱くなります。

女性の場合は、内診を行い、腟の内壁に炎症や刺激感(腟炎)がないか、生殖器の異常が尿路症状に関係していないかを確認します。

検査

腎臓または尿路の病気を診断するためには、ときに検査や処置が必要になります。

医師が身体診察を終えた後には、しばしば尿サンプルの検査 尿検査と尿培養検査 尿検査は、検尿とも呼ばれ、腎疾患や尿路疾患の評価で必要になる場合があります。通常、尿のサンプルは中間尿採取法など、雑菌が混入しない方法(無菌法)で採取されます。例えば、汚染のないきれいな尿サンプルを採取する方法として、カテーテルを尿道から膀胱まで挿入する方法もあります。 尿培養は、採取した尿のサンプルに含まれる細菌を検査室で増殖させる検査... さらに読む 尿検査と尿培養検査 が必要になります。感染症が疑われる場合、医師は尿のサンプルを検査室に送って、微生物を増殖させる検査 尿検査と尿培養検査 尿検査は、検尿とも呼ばれ、腎疾患や尿路疾患の評価で必要になる場合があります。通常、尿のサンプルは中間尿採取法など、雑菌が混入しない方法(無菌法)で採取されます。例えば、汚染のないきれいな尿サンプルを採取する方法として、カテーテルを尿道から膀胱まで挿入する方法もあります。 尿培養は、採取した尿のサンプルに含まれる細菌を検査室で増殖させる検査... さらに読む 尿検査と尿培養検査 を依頼することもあります。また通常、尿路系の臓器の閉塞 尿路閉塞 尿路閉塞とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道など、尿が通過する経路(尿路)のどこかが詰まり、尿の流れが遮断された状態のことです。 完全な閉塞(完全閉塞)と部分的な閉塞(部分閉塞)があります。 閉塞が起きると、腎傷害、腎結石、感染症などの原因になる可能性があります。 症状としては、側腹部痛、尿量の減少または増加、夜間頻尿などがあります。... さらに読む または異常が疑われる場合は、画像検査 尿路の画像検査 腎疾患または尿路疾患が疑われる場合の評価には、様々な検査が用いられます。 尿路を評価する際、X線検査は通常役に立ちません。ときに、腎結石の位置や増大をモニタリングするために用いられる程度です。 超音波検査は以下の点で有用な画像検査です。 電離放射線や造影剤の静脈内投与(ときに腎臓を損傷します)が不要である... さらに読む を行う必要があります。血液から老廃物をろ過する腎臓の能力を評価するため、しばしば血液と尿の検査が行われます(腎機能検査 腎機能検査 腎臓の機能は、血液サンプルと尿サンプルを用いた検査によって評価することができます。 腎臓でのろ過のペースが大幅に低下すると、老廃物の一種であるクレアチニンの濃度が血液中で上昇します。 より正確な指標であるクレアチニンクリアランスは、血液検査で測定されたクレアチニン濃度に年齢、体重、性別で補正する式によって推定できます。クレアチニンクリアラ... さらに読む )。ときに、膀胱内部を観察する検査(膀胱鏡検査 膀胱鏡検査 膀胱および尿道の病気の中には、膀胱鏡(内視鏡[観察用の柔軟な管状の機器]の一種)による観察で診断できるものもあります(例えば、膀胱腫瘍、膀胱結石、前立腺肥大症)。膀胱鏡は鉛筆ほどの太さをした内視鏡で、長さは30~150センチメートルほどですが、実際に尿道と膀胱の内部に挿入されるのは先頭の15~30センチメートルほどの部分だけです。多くはラ... さらに読む )や、尿中の細胞または腎臓や前立腺の細胞のサンプルを調べる検査(生検 組織および細胞のサンプル採取 膀胱や尿路の病気が疑われる場合の評価には、部位に応じた生検や細胞を採取する検査も用いられます。 腎生検(腎臓の組織サンプルを採取して顕微鏡で観察する検査)は主に、腎臓の特殊な血管(糸球体)や微細な管(尿細管)が障害される病気の診断と、急性腎障害のまれな原因の診断に用いられます。生検はまた、移植された腎臓で拒絶反応の徴候がないかを調べる目的... さらに読む )が必要になることもあります。

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