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肝疾患の薬への影響

執筆者:

Steven K. Herrine

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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肝疾患はしばしば、以下の点に影響を及ぼすことで体に対する薬の作用を変化させます。

  • 薬が腸から吸収される量

  • 肝臓での薬物代謝の速さと程度(例えば薬を活性型[体に影響を及ぼす形態]または不活性型[体に影響を及ぼさない形態]に変化させる場合)

  • 全身に運ばれる薬の量

  • 薬が体から排除される速さ

  • 薬の効果に対する体の感受性

肝疾患の薬への影響は、投与される薬によって異なります。肝疾患によって効果が増大する薬もあれば、減弱する薬もあります。薬を不活性化する肝臓の能力が低くなれば、薬の効果は増大します。薬を活性型に変える肝臓の能力が低下した場合、または薬を吸収もしくは全身に運ぶ体の能力が肝疾患によって低下した場合は、薬の効果が減弱します。

慢性肝疾患があると、たとえこの病気によって体内の薬の量が増えたわけでなくても、ある種の薬の効果に、より敏感になることがあります。例えば、肝疾患の患者がオピオイド鎮痛薬 オピオイド鎮痛薬 基礎疾患を治療することで、痛みを解消したり最小限に抑えたりできるケースがあります。例えば、骨折をギプスで固定することや、感染を起こした関節に抗菌薬を投与することは、鎮痛に役立ちます。しかし、痛みの基礎疾患が治療可能な場合でも、痛みに速やかに対処するために痛み止め(鎮痛薬)が必要になる場合もあります。 医師が鎮痛薬を選択する際、痛みのタイプと持続期間、それぞれの鎮痛薬の便益とリスクを考慮します。ほとんどの鎮痛薬は侵害受容性疼痛(通常の組織... さらに読む (モルヒネなど)や鎮静薬 抗不安薬と鎮静薬 不安を和らげるまたは睡眠を補助するための処方薬の使用は、依存を引き起こす可能性があります。 過剰摂取により、眠気、錯乱、呼吸抑制が生じる可能性があります。 長期間使用後にやめると、不安、易刺激性、睡眠障害を引き起こします。 薬に依存するようになっても、用量を減らすことにより徐々にやめることができます。 不安の治療(抗不安薬)や睡眠誘導(鎮静薬、睡眠薬)に使用される処方薬には依存性があります。これらの薬には、ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼ... さらに読む (ロラゼパムなど)を少量でも服用すれば、精神機能が低下し、見当識を失って混乱し、意識清明度が低下することがあります。このように精神機能が低下する理由はおそらく、肝疾患の影響で脳がこれらの薬の作用に敏感になっているためと考えられます。

肝疾患は複雑なため、疾患が特定の薬に与える影響を、医師はほとんど予測できません。したがって、肝疾患の患者のために薬の用量を調整するのは、困難なことがあります。

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