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肝臓

執筆者:

Ali A. Siddiqui

, MD, Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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肝臓は、くさび形をした体内で最も大きな臓器で、いくつかの点で、最も複雑な働きを担っています。肝臓は、いわば化学工場のような役割を果たしており、体内の化学物質の量の調節から、出血が起こったときの凝固因子(血液を凝固させる物質)の生産まで、生命維持に必要な多くの機能を発揮しています。(肝臓と胆嚢の概要も参照のこと。)

肝臓の機能

肝臓では、体内のコレステロールの約半分が作られています。残りは食物に由来します。肝臓で作られるコレステロールの大部分は胆汁の合成に使われます。胆汁は緑がかった黄色の粘り気のある液で、消化を助ける働きをします。コレステロールは、 エストロゲン テストステロン、副腎ホルモンなど、いくつかのホルモンを作るのに必要であるほか、すべての細胞膜に必須の成分でもあります。肝臓は、体が機能するために必要なタンパクを含むほかの物質も作っています。例えば、血液凝固因子は出血を止めるために必要なタンパクです。また、アルブミンは血液の浸透圧の維持に必要なタンパクです。

糖はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵され、グリコーゲンはその後、例えば睡眠時のように長時間食事をしないで血糖値が低くなりすぎたときなど、必要に応じてブドウ糖に分解され、血液中に送り出されます。

肝臓は、腸で吸収されたり、体内のどこかで生成された有害物質や毒性物質(毒素)を無害な物質に分解し、副産物として胆汁中や血液中に排泄します。胆汁中に排泄された副産物は腸に入り、便とともに体外に排泄されます。血液中に排泄された副産物は、腎臓でろ過され、尿とともに体外に排泄されます。また肝臓は、薬物を化学的に変化させる働き(代謝)によって( 薬の代謝)、薬を不活性化したり、体外に速やかに排泄できる形に変換したりします。

肝臓への血液の供給

肝臓は、他のすべての臓器と同様に、心臓からの血流を受けていますが、腸からも直接血流を受けています。腸からの血液には、栄養素や薬物、ときに毒素など、腸で吸収された物質のほとんどが含まれています。その血液は、腸壁にある微小な毛細血管から門脈に流れ込み、門脈から肝臓に入ります。血液は、肝臓内で格子状の細い血管を通り、消化吸収された栄養素や毒素が処理されます。

肝動脈は、心臓からの血液を肝臓に供給します。この血液は、肝臓の組織に酸素を供給し、さらにコレステロールなどの肝臓で処理される物質も運んでいます。腸からの血液と心臓からの血液は、肝臓の組織で混ざり、肝静脈を通って心臓に戻ります。

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