(食道閉塞の概要 食道閉塞の概要 食道(のどと胃をつないでいる管状の臓器)は、狭くなったり完全にふさがったり(閉塞)することがあります。 ほとんどの場合、原因は以下のものです。 食道の損傷の進行 腫瘍の増殖 食べものや 異物 さらに読む も参照のこと。)
食道 のどと食道 のど(咽頭[いんとう])は口の下後方に位置しています。口から飲み込まれた飲食物はのどを通過します。飲食物を飲み込む運動(嚥下[えんげ])は、特に意識しなくても始まり自動的に継続します。嚥下時には、小さな筋皮弁(喉頭蓋[こうとうがい])が閉じて、飲食物が肺に向かう気管に入らないように防いでいます。口の天井の後方部分(軟口蓋[なんこうがい])は上にもち上がって、飲食物が鼻に入らないように防いでいます。口蓋垂(こうがいすい)は、軟口蓋について... さらに読む は、のど(咽頭)と胃をつないでいる管状の臓器管です。
食道ウェブはまれにしか起こりませんが、重度の 鉄欠乏性貧血 鉄欠乏性貧血 鉄欠乏性貧血は、赤血球の生産に必要な鉄の貯蔵量の不足や欠乏によって起こります。 過剰な出血が最も一般的な原因です。 脱力感や息切れを覚えたり、顔が青白くなったりします。 血液検査で鉄分の量が測定できます。 鉄分の量を回復させるために、鉄剤が用いられます。 さらに読む を治療しなかった人で最も多く起こります。貧血に食道ウェブが合併する理由は不明です。上部食道にウェブがあると、通常は固形物が飲み込みにくくなります。
この問題に最適な診断法は通常、 食道造影検査 消化管のX線検査 消化器系の問題の評価にはX線検査がよく使われます。標準的なX線検査(単純X線検査)では、特別な準備は何も必要ありません( 単純X線検査)。消化管に閉塞や麻痺がある場合や、腹腔内のガスの分布が異常な場合は、通常は標準的なX線検査で明らかになります。また、肝臓、腎臓、脾臓の腫大も標準的なX線検査で明らかになります。 バリウムを用いたX線検査では、多くの場合、標準のX線検査より多くの情報が得られます。味つけした液体バリウムまたはバリウムでコー... さらに読む です。この検査では、バリウムという液体状の造影剤を飲んでもらってから、X線撮影を行います。バリウムによって食道の輪郭が描き出され、異常が見やすくなります。
鉄欠乏症の治療を受けると、通常はウェブも消失します。ウェブが消失しない場合は、拡張器や内視鏡を用いてウェブを破壊します。