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食道裂傷(マロリー-ワイス症候群)

執筆者:

Kristle Lee Lynch

, MD, Perelman School of Medicine at The University of Pennsylvania

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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食道裂傷(マロリー-ワイス症候群)は、食道壁の穿孔(せんこう)には至らない裂傷のことです。

  • 激しい嘔吐によって裂傷が起きることがあります。

  • 症状は嘔吐物中に血液がみられることなどです。

  • 診断は上部消化管内視鏡検査と臨床検査の結果に基づいて下されます。

  • 必要な場合の治療としては、出血を止める処置や、まれに手術を行うことがあります。

食道は、のど(咽頭)から胃までをつなぐ中空の管です。(食道の概要食道の損傷の概要も参照のこと。)

激しい嘔吐、吐き気、しゃっくりの際に下部食道や胃上部に裂傷が生じることがあり、マロリー-ワイス症候群と呼ばれています。裂傷により血管が破断することがあり、それによって出血が起こります。当初、マロリー-ワイス症候群はアルコール依存症患者で報告されましたが、激しく嘔吐するあらゆる人で起こりえます。

マロリー-ワイス症候群は、上部消化管の出血原因の約5%を占めています(消化管出血も参照)。

知っていますか?

  • 激しい嘔吐によって食道に裂傷が生じることがあります。

症状

マロリー-ワイス症候群の最初の症状は、通常、嘔吐物中に鮮紅色の血液がみられることです。血液を嘔吐する症状は吐血といいます。嘔吐時に食道に裂傷が生じると、胸部の下側に鋭い痛みを感じる場合もあります。

診断

  • 上部消化管内視鏡検査

嘔吐後にその嘔吐物中に血液がみられる場合、マロリー-ワイス症候群が疑われます。出血量が少ない場合、出血が自然に止まることがあるため、医師は検査を先延ばしにすることがあります。

出血がひどかったり自然に止まらない場合は、上部消化管内視鏡検査を行います。上部消化管内視鏡検査では、内視鏡と呼ばれる柔軟な管状の機器を用いて食道を調べます。上部消化管内視鏡検査では、出血部位を観察するとともに、しばしば同時に治療することが可能です。

出血が速いか重度の場合は、ときに血管造影検査が行われます。血管造影検査では、造影剤(X線画像に写る液体)をカテーテルから動脈に注入します。

治療

  • 出血を止めるための処置

  • ときに手術

ほとんどの場合、出血は自然に止まりますが、ときに内視鏡検査を行い、止血のための措置を講じる必要がある場合もあります。処置としては、出血している血管を熱で焼灼する、クリップで締めつけて閉じる、薬を注入するなどがあります。

別の方法として、血管造影検査で観察しながら、出血している血管にバソプレシンやアドレナリンを注入して出血を止めることもあります。

失血量が多い場合は輸血が必要になります。

まれに手術が必要になります。

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