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好酸球性食道炎

執筆者:

Kristle Lee Lynch

, MD, Perelman School of Medicine at The University of Pennsylvania

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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好酸球性食道炎は、食道の壁が多数の好酸球(白血球の一種)で満たされる炎症性疾患です。

  • この病気は食物アレルギーが原因である場合があります。

  • 小児の場合は、食事を拒んだり胸痛がみられたりすることがあり、成人の場合は、食道に食べものがとどまったり、嚥下困難が生じたりすることがあります。

  • 診断は内視鏡検査と生検のほか、ときにX線検査や血液検査の結果に基づいて下されます。

  • 治療としては、コルチコステロイドの投与、食事の変更、ときに食道の拡張などを行います。

食道は、のど(咽頭)から胃までをつなぐ中空の管です。(食道の概要も参照のこと。)

好酸球性食道炎は、乳児期から若年成人期までのあらゆる時期から現れる可能性があります。ときには高齢者に発生することもあり、男性に多くみられます。

好酸球は白血球の一種で、アレルギー反応、喘息(ぜんそく)、寄生虫感染に対する身体応答で重要な役割を果たしています。好酸球性食道炎は、遺伝的な危険因子をもつ人において、特定の食べものに対するアレルギー反応によって引き起こされる場合があります。アレルギー反応により炎症が生じて食道が刺激されます。治療しなければ、炎症によって最終的には食道が慢性的に狭くなる(狭窄[きょうさく])ことがあります。

症状

乳児や小児では、食事を拒んだり、嘔吐や胸痛、またはその両方がみられることがあります。

胃食道逆流症(GERD)と同様の症状、特に胸やけ(胸骨の裏側の焼けつくような痛み)がみられることがあります。

狭窄がある人(通常は食道炎が長期にわたり続いている成人)では、しばしば嚥下困難がみられ、食道に食べものがとどまることがあります(食道での食物のつかえ)。喘息湿疹など、別のアレルギー疾患が併存している人もいます。

診断

  • 内視鏡検査と生検

  • ときに食道造影検査

  • ときに皮膚テストと血液検査

年齢にかかわらず典型的な治療法で回復しない胃食道逆流症の症状がある人や、食道に食べものがとどまっている成人では、好酸球性食道炎が疑われます。

診断を下すには、内視鏡を用いて食道を観察します(内視鏡検査)。内視鏡検査中に、医師は顕微鏡で調べるために組織サンプルを採取します(生検と呼ばれる)。

ときに食道造影も行うことがあります。この検査では、バリウムという液体状の造影剤を飲んでもらってから、X線撮影を行います。バリウムによって食道の輪郭が描き出され、異常が見やすくなります。

また、可能性のある誘因を特定するために食物アレルギーの検査も行うことがあります。誘因を特定するために、皮膚テストと血液の放射性アレルゲン吸着試験(RAST)も行われることがあります。

治療

  • コルチコステロイド

  • 食事の変更

  • ときに食道の拡張

食道を保護するために飲み込むコルチコステロイド(フルチカゾンやブデソニドなど)が炎症を抑えるのに役立つことがあります。吸入器を用いてフルチカゾンを口腔内に噴霧し、吸い込むことなく飲み込むことができます。そうすることで、薬が食道の表面を覆い、肺には入りません。液体のブデソニドを、砂糖代用品やとろみ剤(コーンスターチなど)と混ぜて飲み込むこともできます。後で口をゆすいで、鵞口瘡(がこうそう)という口腔内の真菌感染症の予防に役立てることもできます。

医師が食事を変更するように指示することもあります。通常、食事の変更は成人より小児で効果的です。アレルギー検査で特定された食物アレルギーがある場合は、その食べものを食事から排除するか、小麦、魚介類、ナッツ類、卵、大豆を排除した食事にすることができます(除去食を参照)。

食道が狭くなっている場合は、内視鏡検査の際に食道内でバルーンを膨らませて、食道を拡張します。多くの場合、食道が裂けないように、用いるバルーンを徐々に大きなものにしていき何度か拡張を行います。

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