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直腸の異物

執筆者:

Parswa Ansari

, MD, Hofstra Northwell-Lenox Hill Hospital, New York

最終査読/改訂年月 2018年 7月
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直腸の異物は、通常は肛門から直腸に挿入された物ですが、口から飲み込まれた物である場合もあります。

  • 直腸に意図的に挿入された物や口から飲み込まれた物がひっかかってしまうことがあります。

  • 症状はその物の大きさと形状、そして合併症の有無によって異なります。

  • 診断は診察、X線検査、およびCT検査の結果に基づいて下されます。

  • 専用の器具で異物を取り出すことができない場合は、手術で除去することになります。

消化器系

消化器系

爪ようじ、鶏肉の骨、魚の骨などを飲み込むと、肛門と直腸の境界部(肛門直腸移行部と呼ばれます)にひっかかることがあります。また浣腸の先端や手術用のスポンジや器具、体温計、性的刺激のための道具など、肛門から挿入された異物が直腸から取り出せなくなる場合もあります。違法薬物を警察などから隠そうとする人が薬物の入った包みを意図的に直腸に挿入することがありますが、その包みが取り出せなくなる場合があります。

症状

排便中に突然耐えがたい激痛が生じた場合、異物が通常は肛門直腸移行部で肛門や直腸の粘膜を突き破っていることが疑われます。その他の症状は、異物の大きさと形、とどまっていた時間、肛門または直腸に感染や穿孔(せんこう)が生じているか否かによって異なります。

診断

  • 医師の診察

  • ときに腹部と胸部の画像検査

医師が診察時に手袋をはめた指で探ることにより、異物に触れることができる場合があります。

異物を特定し、合併症が起きていないか確認するのに、腹部と胸部の X線検査 単純X線検査 X線は高エネルギーの放射線で、程度の差こそあれ、ほとんどの物質を通過します。医療では、極めて低線量のX線を用いて画像を撮影し、病気の診断に役立てる一方、高線量のX線を用いてがんを治療します(放射線療法)。 X線は単純X線検査のように単独で使用することもありますが、コンピュータ断層撮影(CT)などの他の手法と組み合わせて使用することもあります。 X線検査では、調べたい体の部位をX線源と画像の記録装置との間に置きます。撮影者はX線を遮断する... さらに読む が役立つことがあります。X線検査で異物を特定できない場合には、 CT検査 CT(コンピュータ断層撮影)検査 CT検査では、X線源とX線検出器が患者の周りを回転します。最近の装置では、X線検出器は4~64列あるいはそれ以上配置されていて、それらが体を通過したX線を記録します。検出器によって記録されたデータは、患者の全周の様々な角度から撮影された一連のX線画像であり、直接見ることはできませんが、検出器からコンピュータに送信され、コンピュータが体の2次元の断面のような画像(スライス画像)に変換します。(CTとはcomputed... さらに読む CT(コンピュータ断層撮影)検査 を行うことがあります。

治療

  • 異物に触れられる場合は直腸鉤(こう)による除去

  • 異物を触れることも見ることもできない場合は、ときに手術による除去

  • 除去後にS状結腸内視鏡検査

医師が異物に触れられる場合は、通常、感覚を麻痺させるために皮膚と肛門粘膜の下に 局所麻酔 局所麻酔と区域麻酔 手術とは、従来、病気、けが、または変形を治療するために組織を手作業で切開または縫合する処置(外科的処置)を指すのに用いられてきた言葉です。しかし外科技術の進歩により、この定義はより複雑になっています。組織を切るのにメスではなくレーザー、放射線、またはその他の技術が用いられることもあれば、縫合せずに傷口を閉じることもあります。... さらに読む 薬を注射します。その後、直腸鉤と呼ばれるカギ状の器具で肛門を拡げることができ、異物をつかんで取り出すことができます。ときに 全身麻酔 全身麻酔 手術とは、従来、病気、けが、または変形を治療するために組織を手作業で切開または縫合する処置(外科的処置)を指すのに用いられてきた言葉です。しかし外科技術の進歩により、この定義はより複雑になっています。組織を切るのにメスではなくレーザー、放射線、またはその他の技術が用いられることもあれば、縫合せずに傷口を閉じることもあります。... さらに読む を行って肛門を弛緩させることで、手術を行わずに異物を取り出せることがあります。

医師が異物を見ることができない場合や、異物が見えず肛門から取り出せない場合は、大腸の蠕動(ぜんどう)(腸の壁が波打つように動く現象)によって異物が取り出せる位置まで降りてくるのを待ちます。

異物が取り出された後、医師はS状結腸内視鏡検査(柔軟な管状の機器を肛門に挿入し、大腸の下部、直腸、肛門を観察する)を行い、異物による直腸の穿孔やその他の損傷の有無を確認します。

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