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結腸と直腸のポリープ

執筆者:

Elliot M. Livstone

, MD, Sarasota Memorial Hospital, Sarasota, FL

最終査読/改訂年月 2017年 9月
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本ページのリソース

ポリープは、腸のような中空の臓器の壁から増殖した組織が突出したものです。

多くの種類のポリープがありますが、典型的には以下のグループに分類されます。

  • 腺腫性ポリープ

  • 非腺腫性ポリープ

腺腫性ポリープは、主に大腸内面を覆っている腺細胞で構成されている、前がん性である可能性が高いものです。

非腺腫性ポリープは、腸の内面にある腺細胞以外の細胞、脂肪細胞、筋肉細胞など、多くの種類の細胞からできる可能性があります。他の病気によってできる非腺腫性ポリープもあり、例えば慢性潰瘍性大腸炎の人にできる炎症性ポリープなどがあります。非腺腫性ポリープが前がん性であることはあまりありません。

腸ポリープの原因となる遺伝性疾患

ポイツ-イェガース症候群では、胃、小腸、大腸に多数の小さなポリープが発生します。また顔、口腔内、手や足に、多数の青黒い斑点ができます。斑点は、口腔内のもの以外は思春期までに消えていく傾向があります。ポイツ-イェガース症候群の人では、多くの臓器でがんが発生するリスクが高く、特に膵臓、胃、小腸、結腸、乳房、肺、精巣、卵巣、子宮でよく発生します。

ポイツ-イェガース症候群の例

知っていますか?

  • 家族性大腸腺腫症は、結腸に数百のポリープが生じる遺伝性疾患です。治療をしなければ、ほとんどの場合、40歳までにがんが発生します。

症状

ほとんどのポリープでは症状が起きません。症状が起きる場合、最も一般的なものは下血です。大きなポリープでは、けいれん痛、腹痛、閉塞、腸重積 腸重積 腸重積は、スライドさせて伸ばす望遠鏡のように、腸の一部が別の部分の中にすべり込む病気です。はまり込んだ腸の一部は腸を閉塞させ、血流を遮断します。 腸重積の原因は分かっていません。 症状は突然発生する腹痛と嘔吐の発作などで、1時間に数回にわたり現れたり消えたりして、その後に血便がみられることもあります。 空気注腸を行うと診断を確定でき、治療にもなります。 手術が必要になることもあります。 さらに読む (スライドさせて伸ばす望遠鏡のように、腸の一部が別の部分の中にすべり込んだ状態)が発生することがあります。顕微鏡でしか観察できないくらい小さな指状の突起が複数ある大きなポリープ(絨毛[じゅうもう]腺腫と呼ばれる)から水分と塩分が分泌され、それにより激しい水様性の下痢が生じることがあり、それにより血液中のカリウム濃度が低下することがあります(低カリウム血症 低カリウム血症(血液中のカリウム濃度が低いこと) 低カリウム血症とは、血液中のカリウム濃度が非常に低い状態をいいます。 カリウム濃度の低下には多くの原因がありますが、通常は嘔吐、下痢、副腎の病気、利尿薬の使用が原因で起こります。 カリウム濃度が低下すると、筋力低下、筋肉のけいれんやひきつり、さらには麻痺が生じるほか、不整脈を起こすことがあります。 診断は、カリウム濃度を測定する血液検査に基づいて下されます。 通常は、カリウムを豊富に含む食べものを食べるか、カリウムのサプリメントを飲むだ... さらに読む )。まれに、長い茎がある直腸ポリープが下方に降りてきて、肛門からぶら下がることがあります。

診断

  • 大腸内視鏡検査と生検

医師が手袋をした指を直腸内へ挿入することでポリープに触れられることもありますが、通常は大腸全体を調べるために大腸内視鏡検査が行われた際にポリープが発見されます。ポリープはしばしば複数あり、いずれもがんの可能性があるため、このように網羅的で信頼性の高い検査が行われます。大腸内視鏡検査では、がんのように見える部位の生検(組織サンプルを採取して顕微鏡で調べる検査)と、ポリープの切除を行うことができます。

ポイツ-イェガース症候群のモニタリング

唇や口の中に青黒い斑点がある人や、消化管に2個以上のポリープがあるかポイツ-イェガース症候群の家族歴がある人は、この病気にかかっているかどうかを判断するために血液検査を受ける必要があります。

ポイツ-イェガース症候群と診断されたら、医師はこの病気に伴って発生することがある様々ながんを検出するための検査を定期的に受けるように推奨します。

予防

ポリープや結腸がんがある人に新たなポリープができるのを予防するために、アスピリンとコキシブ系薬剤(COX-2阻害薬)が投与されることがあります。

治療

  • 手術による摘出

大腸と直腸にできたポリープはがんになる可能性があるため、一般にすべて切除することが勧められます。ポリープは大腸内視鏡を使って切除用の器具または通電できるワイヤーループで切除します。ポリープが大腸内視鏡検査で切除できない場合は、腹部手術が必要になることがあります。

ポリープががんであると分かれば、追加治療の必要性はがんが転移している可能性が高いかどうかで異なります。転移のリスクはポリープを顕微鏡で調べて判断します。リスクが低ければ、さらなる治療は不要です。リスクが高い場合は、手術でポリープのある区域の大腸組織をすべて切除し、切った腸管の端と端をつなぎ合わせます(大腸がんの治療 治療 大腸がんのリスクは、家族歴や食事に関する一部の要因(低繊維、高脂肪)によって高まります。 典型的な症状としては、排便時の出血、疲労、筋力低下などがあります。 50歳以上の人ではスクリーニング検査が重要です。 診断を下すために大腸内視鏡検査がよく行われます。 早期に発見された場合に最も高い治癒の可能性があります。 さらに読む 治療 も参照)。

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