Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

インスリノーマ

執筆者:

Elliot M. Livstone

, MD, Sarasota Memorial Hospital, Sarasota, FL

最終査読/改訂年月 2017年 9月
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる

症状

インスリノーマの症状は血糖値が下がること( 低血糖 低血糖 低血糖とは、血液中のブドウ糖の値(血糖値)が異常に低くなっている状態です。 低血糖は、糖尿病を管理するために服用する薬によるものが最も多くみられます。低血糖のまれな原因としては、他の種類の薬、深刻な病態や臓器不全、炭水化物に対する反応(感受性の高い人において)、膵臓のインスリン産生腫瘍、一部の肥満外科手術(減量のための手術)などがあります。 血糖値が下がると、空腹、発汗、ふるえ、疲労、脱力感、思考力の低下といった症状が生じますが、重度の... さらに読む )によって生じるもので、低血糖は数時間食事をとっていないとき(多くは夕飯後何も食べなかった日の翌朝)に起こります。具体的な症状としては、気が遠くなる、筋力低下、振戦、動悸、発汗、神経過敏、強い空腹感などがあります。その他の症状として、頭痛や錯乱、視覚障害、不安定感、著しい人格変化などがあります。低血糖が続けば意識を失ったり、けいれん発作や昏睡状態につながることさえあります。

診断

  • 血液検査

  • 画像検査

インスリノーマの診断は困難なことがあります。患者に症状が現れている間に血液検査を行うようにします。血液検査では、血糖値とインスリン値の測定などを行います。血糖値が非常に低く、インスリン値が高いと、インスリノーマが疑われます。患者の多くはときおりしか症状が出ないため、入院してもらうことがあります。病院では、少なくとも48時間、ときには最長72時間絶食をして綿密なモニタリングを行います。通常はこの間に症状が現れ、血液検査を行って血糖値とインスリン値を測定します。

血液検査でインスリノーマがあることが疑われれば、次にその位置を特定する必要があります。 超音波内視鏡検査 超音波検査 超音波検査では、超音波を用いて内臓の画像を描き出します( 超音波検査)。超音波検査により、肝臓や膵臓(すいぞう)など多くの内臓の形や大きさが確認でき、嚢胞(のうほう)や腫瘍などの内臓の中の異常部位も発見できます。また、腹腔内の液体(腹水)も確認できます。腹壁にプローブを当てる超音波検査は、消化管の粘膜や壁を調べる方法としては不適切です。しかし、超音波内視鏡検査の場合は、内視鏡の先端にプローブがあるため、消化管壁や一部の腹部臓器がより明確... さらに読む 超音波検査 (内視鏡の先端につけられた超音波プローブにより消化管の内層がより鮮明に示される)や PET検査 PET(陽電子放出断層撮影)検査 PET(陽電子放出断層撮影)検査は核医学検査の一種です。 PET検査では、体内で使用(代謝)されるグルコース(ブドウ糖)や酸素などの物質を放射性核種で標識します。この場合の放射性核種とは、正の電荷をもつ放射性粒子を放出する原子のことで、陽電子と呼ばれます。体内で使用される物質と放射性核種の複合体を放射性トレーサーといいます。トレーサーは体の特定の領域に集まります。この際、組織の活動が活発であればあるほど(例えば、より多くのグルコースまた... さらに読む PET(陽電子放出断層撮影)検査 などの画像検査を使って腫瘍の位置を特定することができますが、試験開腹が必要になる場合もあります。

治療

  • 手術による摘出

  • ジアゾキシドやときにオクトレオチド

  • ときに化学療法

インスリノーマの主な治療法は手術による切除で、治癒率は約90%です。

インスリノーマが完全に切除できずに症状が続く場合は、ジアゾキシドやときにオクトレオチドなどの薬が血糖値が低下しすぎるのを防ぐのに役立ちます。腫瘍のコントロールに化学療法薬が役立つことがあります。

プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS
TOP