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消化器の病気の診断に関する序

執筆者:

Walter W. Chan

, MD, MPH, Harvard Medical School

最終査読/改訂年月 2014年 4月
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消化器(胃腸)系の病気を消化器疾患といいます。消化器疾患には、消化器系の複数の個所に同時に起こるものもあれば、その一部や1つの臓器だけに起こるものもあります。

病歴聴取、身体診察( 消化器の病気に関する病歴聴取と身体診察 消化器の病気に関する病歴聴取と身体診察 通常は、病歴聴取と身体診察の結果に基づいて、消化器疾患の有無が判断できます。その後医師は、診断の確定、病気の範囲や重症度の判定、治療の計画に役立つ適切な処置を選ぶことができます。 医師は、問診で病歴を確認し、さらに詳しい情報を得るために具体的な質問をすることで、症状を特定します。例えば、腹痛がある患者に対しては、最初に「どのような痛みです... さらに読む )、該当する場合は心理学的評価( 心理学的評価 心理学的評価 通常は、病歴聴取と身体診察の結果に基づいて、消化器疾患の有無が判断できます。その後医師は、診断の確定、病気の範囲や重症度の判定、治療の計画に役立つ適切な処置を選ぶことができます。 医師は、問診で病歴を確認し、さらに詳しい情報を得るために具体的な質問をすることで、症状を特定します。例えば、腹痛がある患者に対しては、最初に「どのような痛みです... さらに読む )での所見に基づいて、医師は最も適切な検査法を選択します。消化器系に対する検査は、内視鏡(内部構造の観察や体内の組織サンプルの採取に用いられる観察用の柔軟な管状の機器― 内視鏡検査 内視鏡検査 内視鏡検査とは、柔軟な管状の機器(内視鏡)を用いて体内の構造物を観察する検査です。チューブを介して器具を通すことができるため、内視鏡は多くの病気の治療にも使うことができます。口から挿入する内視鏡検査では、食道(食道鏡検査)、胃(胃鏡検査)、小腸の一部(上部消化管内視鏡検査)が観察できます。肛門から挿入する内視鏡検査では、直腸(肛門鏡検査)... さらに読む 消化管への挿管 消化管への挿管 消化管への挿管は、合成樹脂でできた柔軟な細いチューブ(経鼻胃管)を、鼻または口から胃や小腸の中へと挿入するものです。この処置は診断目的でも、治療目的でも用いられます。挿管は一般的に吐き気を引き起こすため、通常は鼻やのどの奥に麻酔薬のスプレーを噴霧します。目的に応じてチューブの長さや太さを変えます。... さらに読む 消化管への挿管 腹腔鏡検査 腹腔鏡検査 腹腔鏡検査とは内視鏡 ( 内視鏡検査)による腹腔内の検査のことで、通常は全身麻酔( 全身麻酔)をかけて行われます。適切な部分の皮膚を消毒薬で洗浄した後、小さく切開します(通常はへそ)。次に、内視鏡を腹腔に挿入します。腹腔鏡検査では、腹腔内のほぼすべての臓器を観察でき、腫瘍やその他の異常を調べたり、組織のサンプルを採取したり、手術を行うこと... さらに読む )、X線撮影( X線検査 X線検査 消化器系の問題の評価にはX線検査がよく使われます。標準的なX線検査では、特別な準備は何も必要ありません( 単純X線検査)。消化管に閉塞や麻痺がある場合や、腹腔内のガスの分布が異常な場合は、通常は標準的なX線検査で明らかになります。また、肝臓、腎臓、脾臓の腫大も標準的なX線検査で明らかになります。... さらに読む )などの画像技術( CT検査とMRI検査 CT検査とMRI検査 CT検査( CT(コンピュータ断層撮影)検査)とMRI検査( MRI(磁気共鳴画像)検査)は、腹部臓器の大きさや位置を調べるのに適しています。さらに、これらの検査では悪性腫瘍(がん)や良性腫瘍(がんではない腫瘍)もしばしば検出されます。血管の変化も検出できます。虫垂や憩室などの炎症も通常は明確に分かります。ときに、X線照射や手術のガイド役... さらに読む )、超音波( 超音波検査 超音波検査 超音波検査では、超音波を用いて内臓の画像を描き出します( 超音波検査)。超音波検査により、肝臓や膵臓(すいぞう)など多くの内臓の形や大きさが確認でき、嚢胞(のうほう)や腫瘍などの内臓の中の異常部位も発見できます。また、腹腔内の液体(腹水)も確認できます。腹壁にプローブを当てる超音波検査は、消化管の粘膜や壁を調べる方法としては不適切です。し... さらに読む 超音波検査 )、ごく少量の放射性物質( 核医学検査 核医学検査 核医学検査は、無害の放射性物質を用いた検査です( 核医学検査)。放射性物質は、飲食物の一部として摂取するか、または静脈内に投与されます。これらの放射性物質から発生する少量の放射線を用いて、体内構造の画像が作成されます。放射性物質を体内に入れた後に、放射線を検出する特殊なスキャナーやカメラ(ガンマカメラと呼ばれる)を用いて、放射性物質がどこ... さらに読む )、ビデオカプセル内視鏡( ビデオカプセル内視鏡検査 ビデオカプセル内視鏡検査 ビデオカプセル内視鏡検査とは、バッテリー駆動のカプセルを飲み込んで行う検査法です。このカプセルには1~2個の小さなカメラ、光源、送信器が搭載されています。腸の粘膜の画像が、ベルトや布製ポーチ内に設置した受信機に送信されます。何千もの画像が撮影されます。ビデオカプセル内視鏡検査は、消化管の隠れた出血や、内視鏡では評価が困難な領域である小腸の... さらに読む )、注射針( 穿刺 穿刺 穿刺(せんし)とは、体液を取り除くために腹腔に針を挿入することです。正常な場合、腹腔内には体液は少量しかありません。しかし、肝疾患、心不全、胃や腸の破裂、がん、脾臓の破裂などの特定の状況で、体液(腹水)がたまることがあります。医師は、診断の助けにするため(例えば体液のサンプルを採取して分析する)、または治療の一部として(例えば過剰な体液を... さらに読む 穿刺 )、圧力計( 内圧検査(マノメトリー) 内圧検査(マノメトリー) 内圧検査は、表面に沿って圧力計を複数備えたチューブを消化管に入れて圧力を測定する検査法です。この器具(マノメーター)は、食道、胃、小腸の最初の部分、直腸に入れることができます。マノメーターを用いることで、消化管の収縮が正常かどうか、または肛門括約筋の圧力が正常かどうかを判断できます。軽い不快感を除いて、合併症は非常にまれです。 さらに読む )、化学的測定器具( 酸および逆流に関係する検査 酸および逆流に関係する検査 酸および逆流に関係する検査は、主に食道(のどから胃につながる中空の管)への酸逆流の診断に使用されます。検査では、食道に入れた柔軟な細い管(カテーテル)に付いたモニター、または下部食道に一時的に取り付けたワイヤレスの酸をモニタリングする機器を用います。検査前の深夜0時から一切飲食してはいけませんが、モニタリング機器の取り付け後は通常通りに自... さらに読む 便潜血検査 便潜血検査 消化器系の出血は、わずかな刺激程度のささいな原因で起こることもあれば、がんなどの重篤な病気によって起こることもあります。あまりに少量で目に見えず、便の外観を変化させることもない微量の出血(潜血といいます)は、化学物質を使用することで検出できます。このような微量の出血を検出することで、潰瘍やがん、その他の異常があれば、その手がかりを早期に得... さらに読む )を利用して行われます。これらの検査法は、異常のある場所の特定や診断の確定に役立ち、ときに治療に役立つこともあります。先に消化管からの便の除去や8~12時間の絶食が必要な検査もあれば、準備の必要がない検査もあります。

診断用検査は、特定の病気の有無を判定する際に非常に有用な可能性がありますが、かなり費用がかかる場合もあり、まれですが出血や損傷を引き起こすこともあります。検査のリスクと有益性について医師と話し合うことが大切です。

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