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内視鏡検査

執筆者:

Walter W. Chan

, MD, MPH, Harvard Medical School

最終査読/改訂年月 2014年 4月
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内視鏡検査とは、柔軟な管状の機器(内視鏡)を用いて体内の構造物を観察する検査です。チューブを介して器具を通すことができるため、内視鏡は多くの病気の治療にも使うことができます。口から挿入する内視鏡検査では、食道(食道鏡検査)、胃(胃鏡検査)、小腸の一部(上部消化管内視鏡検査)が観察できます。肛門から挿入する内視鏡検査では、直腸(肛門鏡検査)、大腸下部と直腸と肛門(S状結腸内視鏡検査)、大腸全体と直腸と肛門(大腸内視鏡検査)が観察できます。肛門鏡検査とS状結腸内視鏡検査以外の内視鏡検査では、落ち着かせて不快感を防ぐために(鎮静)薬が静脈内投与されます。上部消化管内視鏡検査を受ける場合は、のどの感覚をなくすために液体またはスプレー状の麻酔薬が使用されます。

内視鏡による消化管の観察

内視鏡(観察用の柔軟な管状の機器)を用いて、消化管の様々な部位を観察します。内視鏡の管の中には、その全長に沿っていくつかの通路(チャンネル)が作られています。それらのチャンネルを利用して、検査対象の部分を照らすための光を送ったり、カメラ(管の先端に付いています)で撮影した映像を送ったり、ポンプで液体や空気を出し入れしたり、生検や手術に使用する器具を通したりします。口から挿入する内視鏡検査では、食道、胃、小腸の一部が観察できます。肛門から挿入する内視鏡検査では、直腸と大腸全体が観察できます。処置の種類に応じて使用する内視鏡の種類が異なり、管の長さや太さも様々です。

内視鏡の直径は6~13ミリメートル程度、長さは0.3~1.8メートル程度です。検査する消化管の部位に応じて内視鏡を選択します。内視鏡は自由に曲がり、光源と小さなカメラを備えているため、消化管の内面をよくみることができます。医師は刺激、潰瘍、炎症、異常な組織の増殖が生じている場所を観察できます。先端に超音波プローブを備えている内視鏡もあります。そのプローブからの画像では、超音波プローブを皮膚の上からあてた場合には観察できないような詳細な部分が確認できます。

内視鏡を用いることで、結腸がんなどの特定の病気についてのスクリーニング検査や、特定の年齢の人を対象としたスクリーニング検査を行うことができます。例えば、50歳以上の人は、ポリープやその他の変化を検出するために、10年毎に(結腸にポリープが確認されている人や結腸がんの家族歴がある人では、これより頻繁に)大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

多くの内視鏡は組織のサンプルを採取できる小さなハサミを備えています(内視鏡下生検)。採取したサンプルを評価して、炎症、感染症、がんの有無が確認できます。肛門下部を除いて、消化管の内面や内層には痛みを感じる神経がないため、この処置で痛みを伴うことはありません。

内視鏡は治療にも用いることができます。内視鏡の小さな穴からは、様々な器具を通すことができます。内視鏡の先端に電気プローブを通せば、それを用いて異常な組織を破壊したり、小さな増殖物を取り除いたり、血管をふさいだりできます。内視鏡の先端に針を通せば、それを用いて、拡張した食道静脈に薬を注入して止血することができます。先端にレーザーを装着すれば、それを用いて異常な組織を破壊することができます。

口から挿入する内視鏡検査では、検査の6~8時間前から絶食し、4時間前から飲みものも避ける必要があります。胃の中に食べものがあると、観察の妨げとなり、検査中に嘔吐してしまうこともあります。直腸や結腸に内視鏡を挿入する前には、腸内の便を完全に排除するために、通常は下剤を服用し、ときに浣腸が行われることもあります。さらに、何か食べると下剤や浣腸の有効性が低下するため、数時間の絶食が必要です。

内視鏡検査による合併症は比較的まれで、ほとんどが鎮静のために用いた薬に関連しています。内視鏡が消化管を傷つけたり、さらには穴をあけたりする可能性もありますが、粘膜を刺激したり、若干の出血を起こしたりする方が一般的です。

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