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薬の過剰摂取による毒性

執筆者:

Daphne E. Smith Marsh

, PharmD, BC-ADM, CDE , College of Pharmacy, University of Illinois at Chicago

最終査読/改訂年月 2018年 9月
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過剰摂取による毒性とは、偶発的(医師、薬剤師、または薬を服用している人の誤りによる)あるいは故意の(殺人や自殺を意図)薬の過剰摂取によって起こる、重度の、多くの場合は有害で、ときには致死的な毒性反応のことをいいます。

同じ効果をもつ2つの薬がある場合、医師はしばしば過剰摂取による毒性のリスクが低い方の薬を選びます。例えば、鎮静薬、抗不安薬、睡眠補助薬が必要な場合、医師はフェノバルビタールなどのバルビツール酸系ではなく、ジアゼパムやテマゼパム(temazepam)などのベンゾジアゼピン系の薬剤を処方します。ベンゾジアゼピン系薬剤はバルビツール酸系よりも効果が高いわけではありませんが、安全域がより広く、偶発か故意かにかかわらず、過剰摂取による重度の毒性を引き起こす可能性がはるかに低いからです。フルオキセチンやパロキセチンなどの新規抗うつ薬が、イミプラミンやアミトリプチリンのような同程度の効果をもつ古い抗うつ薬に大きくとって代わるようになったのも、安全性がその理由です(表「うつ病の治療に用いられる薬剤」を参照)。

年少の小児では過剰摂取による毒性のリスクが高まります。成人向けの用量の成分を含んだ鮮やかな色の錠剤やカプセルは、よちよち歩きの幼児や年少の小児の注意を引くものです。米国では連邦規制により、内服する処方薬はすべてチャイルドプルーフの容器に入れて調剤しなければなりません(そのような容器の使用が困難である趣旨の書類にサインして使用を放棄している場合を除きます)。

米国の大半の大都市圏には、化学物質や薬物による中毒についての情報を提供する中毒情報センターがあり、ほとんどの電話帳には地元のセンターの電話番号が記載されています(訳注:日本では(公財)日本中毒情報センターが電話による無料情報サービスを提供しています。大阪072-727-2499、つくば029-852-9999)。この電話番号は、メモして電話の近くに置いておくか、オートダイヤル機能を備えた電話または携帯電話に登録しておくとよいでしょう。

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