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受診のタイミング

執筆者:

Michael R. Wasserman

, MD, Los Angeles Jewish Home

最終査読/改訂年月 2017年 10月
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受診のタイミングは、予防目的(定期的な受診)なのか、医学的な問題が生じたことによるものか、または緊急を要するものかなど、その理由によって様々です。(医療の最大限の活用に関する序も参照のこと。)

定期的な受診

一般に、予防的ケアには、かかりつけの医師、歯科医、眼科医を定期的に受診するとよいでしょう。女性の婦人科の診察には、かかりつけ医か婦人科医を受診するとよいでしょう。かかりつけ医に、どのようなケアが必要か、どの程度の頻度で受診する必要があるかといった計画を立ててもらいます。通常、乳児や高齢者は予防的な診察を頻繁に受ける必要がありますが、その頻度も健康状態によって決まります。例えば、糖尿病や心疾患の患者(あるいは、その危険因子のある人)は、比較的頻繁に健診を受ける必要があるでしょう。

異常を感じたときの受診

次の予防的診察までの間に症状や他の医学的な異常が生じたものの、医師の診察を受ける必要があるかどうか、判断しにくいことがあります。多くの症状や異常は自宅で対処できます。例えば普通のかぜは、ほとんどの場合、医師の治療は必要ありません。ちょっとした切り傷やすり傷なら、刺激の少ない石けんを使って水洗いし、抗菌薬の軟膏を塗って保護しておきます( 外傷 : 救命・応急手当)。

特定の病気がある人は、新たな症状が現れたら、早めに医師の診察を受けた方がよいでしょう。例えば、慢性の肺疾患(喘息慢性閉塞性肺疾患など)の患者に呼吸困難が生じた場合や、免疫機能が低下している人が熱を出した場合は、速やかに医師の診察を受ける必要があります。免疫系は、糖尿病ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症化学療法薬の使用、その他の状態によって、弱くなることがあります。

医師や他の医療専門家の診察が必要かどうかを判断できない場合は、かかりつけ医に電話をして指示を受けることもできます。緊急性の少ない質問には電子メールでの問い合わせを勧めている医師もいますが、電話連絡の方がよいとする医師もいます。医師は、受診すべきときや受診の必要がないときについて、あらかじめ指針を示すことができません。同じ原因でも様々な症状があったり、異なる原因でも似た症状があったりすることが多いからです。ただし症状の中には、確実に医療従事者への電話が必要なものもあります。

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医師に電話をした方がよい主なケース*

問題

電話をした方がよい症状等

嘔吐、あるいは水分も受け付けない

ものを飲み込むときに痛む

せきが2~3週間以上続く

耳が痛む

症状が7日以上続く

黒色便または血便

小児で水っぽい便が6~8回以上出る

特に小児と高齢者で、脱水症状がみられる(口腔内やわきの下がとても渇く、錯乱、排尿減少)

食べものがのどに詰まっている感じがする

胸やけが生じる、胸やけに変化がある(特に運動中)

胸やけ、げっぷ、逆流が頻繁にある

腹痛が続く、腹痛がひどい

吐き気が続く

全身の異常

普段の活動への参加を妨げるような症状(特に運動時の息切れが新たに生じたり悪化したりしたとき)

原因不明の体重減少

めまい、あるいは失神しそうな感覚

疲労が続く

発汗、特に大量発汗や冷汗

数秒でピークになる重度の頭痛

記憶障害、錯乱

かすみ目、複視

話し方が不明瞭になる

バランスが失われる、めまい

けいれん発作

腕、脚、顔のしびれや筋力低下

吐き気

心臓の異常

頻脈や奔馬調律(動悸

脚の異常

ふくらはぎの痛みが歩くときに強くなる

足首や脚のむくみ

16歳まで月経がない

月経が急に無くなる

月経が普段より長く続く、あるいは非常に重い

タンポン使用時の急な体調不良

激しいけいれん、生活に支障をきたすほどのけいれん

発疹

38℃以上の熱

発疹に痛みがあり、腫れていたり、じくじくしていたりする

眼の中や周辺の腫れ、発赤

視力の異常

中等度または重度の腹痛

特に小児や高齢者の脱水症状

嘔吐物が緑色や黒色をしていたり、血が混じったりしている

*このリストに記載されている問題や医師に電話した方がよい症状は、ほんの一例に過ぎません。

救急外来の受診

本当の緊急事態が起きたときは、電話で救急に連絡し、救急車で最寄りの病院まで搬送してもらうべきです。しかし、様々な症状があり、本当に急がなければならない事態なのかどうかを判断するのが難しいこともあります。生命を脅かす病気(心臓発作、脳卒中など)の症状について可能な限り事前に学ぶことは役立ちますし、適切な判断が必要になることもよくあります。命に関わる可能性があると思われたら、救急外来を受診する必要があります。以下のようなケースは、明らかに救急外来を受診する必要があります。

  • 心臓発作の徴候

  • 脳卒中の徴候

  • 多量の出血

  • 熱傷(やけど)のうち、皮膚がむけたり、焦げたり、水疱ができたりしているもの、吸入によって生じたもの、広範囲に及んでいるもの、手、顔、足、性器に被ったもの

  • ひどいけが(自動車事故など)

  • 症状を伴う中毒(症状が軽いか、現れていない場合は、中毒事故管理センターにまず電話してアドバイスを受けてください。[訳注:日本では(公財)日本中毒情報センターが電話による無料情報サービスを提供しています。大阪072-727-2499、つくば029-852-9999、http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf])

  • 突然のひどい痛み

  • 吐血または比較的大量の喀血(たんの中に数本以上の血の筋が見える)

  • 重篤な慢性疾患(喘息糖尿病など)が急にひどく悪化する

週末や夜間など、かかりつけ医の診察を受けられないときは、あまり重篤でない場合でも救急外来を受診するのが適切かもしれません。しかし健康保険プランの中には、生命を脅かす病気を示す症状を除いて、救急外来受診の払い戻しを受けるには、かかりつけ医にまず電話しなければならないこともあります。救急外来を受診する前に、加入している保険プランの規定を知っておくべきでしょう。

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