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亜鉛

執筆者:

Melissa G. Marko

, PhD, Nestle Nutrition;


Ara DerMarderosian

, PhD, University of the Sciences

最終査読/改訂年月 2016年 1月

栄養補助食品の概要も参照のこと。)

亜鉛はミネラルで,少量(成人推奨量は1日8~11mg)が複数の代謝過程に必須である。食物ではカキ,牛肉,および強化シリアルなどに含まれる。

効能

亜鉛は,感冒症状を緩和し,乳児の感染症からの回復を助け,加齢黄斑変性の進行を遅らせるとされている。

エビデンス

感冒症状の発現直後に亜鉛をグルコン酸亜鉛または酢酸亜鉛のトローチとして摂取すれば,感冒の経過を短縮できると考える専門家もいる(1)。16の治療的試験(1387例)と2つの予防的試験(394例)をまとめた2013年のCochrane Reviewでは,亜鉛の投与により一般的な感冒症状の持続期間(日数)が短縮したものの,重症度は軽減しなかったことが示された(1)。7日間の治療後において,感冒症状のある参加者の割合は対照グループよりも大幅に少なかったものの,口内の嫌な味や悪心などの有害作用は亜鉛を投与したグループの方が多かったため,この事実を考慮する必要がある(1)

発展途上国で,生後12カ月間,亜鉛20mgを含むサプリメントと鉄20mgを週1回投与したところ,下痢および呼吸器感染症による乳児死亡率が低下したという強力なエビデンスがある(2)。また,亜鉛40~80mgと抗酸化剤(ビタミンCおよびE,ルテイン/ゼアキサンチン)を含むサプリメントの1日1回の投与で,中等度から重度の萎縮型(ドライ型)加齢黄斑変性の進行が遅くなったという強力なエビデンスもある(3-4)

有害作用

亜鉛は一般に安全であるが,高用量を摂取すると毒性が生じる可能性がある( 亜鉛中毒)。亜鉛トローチの頻度の高い有害作用としては,悪心,嘔吐,下痢,口内刺激,口内炎,不快な味などがある。亜鉛は微量金属の1つで,他の体内必須金属を排出させることがあるため,亜鉛のトローチは14日間,1日75mg(服用回数に関係なく総用量で)を超えて摂取してはならない。亜鉛のスプレー剤は鼻やのどの刺激を引き起こすことがある。

亜鉛に関する参考文献

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