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カチノン系化合物

執筆者:

Gerald F. O’Malley

, DO, Grand Strand Regional Medical Center;


Rika O’Malley

, MD, Albert Einstein Medical Center

最終査読/改訂年月 2016年 1月
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カチノン系化合物は,植物のCatha edulis(カート)に由来する刺激物質のアルカロイドに関連する化合物である。

カートはアフリカの角およびアラビア半島に自生している。その葉にはアンフェタミンに類似するアルカロイドであるカチノンが含まれる。何世紀にもわたって,カートの自生地域の居住者は軽度の多幸作用および刺激作用のために葉を噛んでいる。その地域では,カートを噛むことはしばしば,他の社会におけるコーヒーの飲用と同様の社会的な活動である。最近,カートの使用は他の国々へと広がり,より最近には基本のアルカロイドの誘導体がいくつか合成され,乱用薬物になっている。

誘導体にはバスソルトとして知られる薬物があり,これにはしばしば,置換されたカチノン系化合物のメフェドロン(mephedrone)またはメチレンジオキシピロバレロン(methylenedioxypyrovalerone)が含まれる。しかし,実際の構造は頻繁に変わっている。製品は「バスソルト」と呼ばれ,法に問われることを避けるために「人間の食用ではない」と表示されている。2010~2011年から,置換されたカチノン系化合物の使用報告は数千倍増加した。

置換されたカチノン系化合物の生理学的作用はアンフェタミンのそれと類似し,心筋梗塞,横紋筋融解症,腎不全,および肝不全を引き起こす可能性がある。しかし,臓器障害をもたらす正確な機序は不明である。

患者は,頭痛,頻脈,動悸,幻覚,激越,痛みへの耐性増加,および暴力行動の傾向を呈することがある。

診断は臨床的評価による;置換されたカチノン系化合物はルーチンの尿検査または血液検査では検出されない。重度の急性中毒患者には,一般的に血液検査(血算,電解質,BUN,クレアチニン,CK),ミオグロビン尿に対する尿検査,および心電図検査を行うべきである。

静注ベンゾジアゼピン系薬剤による鎮静,輸液,および支持療法で一般的には十分である。高体温,持続性の頻脈または激越,および血清クレアチニン高値がみられる患者は,横紋筋融解症と心筋傷害および腎障害についてさらなるモニタリングを行うために入院させるべきである。

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