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鎖骨骨折

執筆者:

Danielle Campagne

, MD, University of San Francisco - Fresno

最終査読/改訂年月 2019年 7月
本ページのリソース

鎖骨骨折は最も多い骨折の1つであり,特に小児で多い。診断は単純X線による。ほとんどの型は三角巾により治療する。

骨折の概要も参照のこと。)

病因

鎖骨骨折は通常,肩関節の側方から落ちる転倒,または頻度は低いが直接打撃により起こる。

分類

従来から,治療は以下の分類に基づいて行われている。

Class Aの骨折は鎖骨の中央3分の1に生じるものであり,鎖骨骨折の約80%を占める。近位骨片は胸鎖乳突筋に引っ張られるため,しばしば上方転位する。鎖骨下の血管が損傷することはまれである。

Class Bの骨折は鎖骨の遠位3分の1に生じるものであり,鎖骨骨折の約15%を占める。これらは通常,直接打撃により起こる。以下の3つの亜型がある:

  • I型:関節外で,転位がなく,一般に烏口鎖骨靱帯(強く構造的に重要な靱帯)の機能が正常であることが示唆される

  • II型:関節外で,転位があり,一般に烏口鎖骨靱帯の断裂を示唆し,近位骨片が胸鎖乳突筋に引っ張られるため,典型的には近位骨片の上方転位を伴う

  • III型:肩鎖関節の関節内表面に生じるものであり,そのため変形性関節症のリスクが高まる(Class Bの鎖骨骨折の図を参照)

Class Cの骨折は鎖骨の近位3分の1に生じるものであり,鎖骨骨折の約5%を占める。この骨折は通常大きな力によって生じるため,胸腔内損傷や胸鎖関節損傷を伴うことがある。

Class Bの鎖骨骨折

Class Bの鎖骨骨折

症状と徴候

骨折上の領域に疼痛があり,患者は骨片の動きおよび不安定性を感じることがある。肩関節痛を訴える患者もいる。腕の外転は疼痛を伴う。

Class Aの骨折および関節外のClass Bの骨折は通常,目に見えて触知できる変形を引き起こす。転位の大きい骨折によって皮膚が著しくテント状に持ち上げられることがある。

診断

  • 単純X線

臨床的評価がしばしば診断に役立つが,通常は単純X線の前後像を撮影し,ときに肺尖撮影または上方45°のX線像を含める。しかし,一部のClass Cおよび関節内のClass Bの骨折では他の画像検査(例,CT)が必要となる。

治療

  • 三角巾

  • 烏口鎖骨靱帯が断裂している場合,通常は外科的修復

多くの骨折で転位はごくわずかであり,三角巾を4~6週間用いて快適に治療できる。8字帯は,単純な三角巾が同程度に効果的でありしばしばより快適であるため,もはや推奨されない。

通常は整復の必要はなく,屈曲が大きい骨折の場合でも不要である。

しかし,皮膚が著しくテント状になっている場合(通常はClass Aの骨折),直ちに整形外科専門医のコンサルテーションが必要になる場合がある。通常,このような骨折でも三角巾での管理に成功するが,迅速に治療されない場合は骨が皮膚を貫通して開放骨折を引き起こす可能性がある。

Class BのII型の骨折では,整形外科医による烏口鎖骨靱帯断裂の外科的修復が通常は必要である。例えば,近位骨片が上方転位している鎖骨遠位部骨折のある患者は,烏口鎖骨靱帯の外科的修復を考慮して整形外科医に紹介すべきである。

Class BのIII型の骨折では,早期運動が変形性関節症のリスク減少に役立つ可能性がある。

パール&ピットフォール

  • 近位骨片が上方転位している鎖骨遠位部骨折のある患者は,烏口鎖骨靱帯の外科的修復を考慮して整形外科医に紹介する。

転位のあるClass Cの骨折では,整形外科医による整復が必要となる。

要点

  • ほとんどの鎖骨骨折は臨床所見に基づき明らかである。

  • ほとんどの鎖骨骨折は三角巾により治療する。

  • 転位のあるClass Cの骨折の整復および通常Class BのII型の骨折の外科的修復には,整形外科医が必要である。

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