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膝関節痛

執筆者:

Paul L. Liebert

, MD, Tomah Memorial Hospital, Tomah, WI

最終査読/改訂年月 2014年 10月
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病因

運動選手,特にランナーには,膝関節およびその周囲の疼痛の原因が多数あり,以下のものが挙げられる:

  • 膝を曲げたときの膝蓋骨の亜脱臼

  • 膝蓋下面の軟骨軟化症(膝蓋骨の軟骨が軟化するランナー膝— 膝蓋軟骨軟化症

  • 関節内の病理,例えば半月板断裂およびタナ障害(正常な膝関節の滑膜表層の嵌入)

  • 脂肪層の炎症

  • 脛骨の疲労骨折

  • 下肢の位置異常

  • 膝蓋(または膝蓋下)腱炎(ジャンパー膝,すなわち膝蓋骨下極に付着する膝蓋腱に生じるオーバーユース損傷— 膝蓋腱炎

膝関節痛は腰椎または股関節からの関連痛として生じる場合や,足の障害(例,歩行またはランニング中の足の過剰な回内)に起因する場合がある。

診断

診断では,損傷を受けた運動選手のトレーニングプログラムの徹底的な調査(症状の出現歴および増悪因子を含む)および下肢の完全な診察(膝関節の検査については, 関節疾患患者の評価 : 身体診察および 膝関節捻挫および半月板損傷)が必要となる。

ロッキングまたはキャッチングなどの器質的症状は,半月板断裂などの膝関節の関節内障を示唆する。膝くずれ,および膝をねじったり回したりしたときの患肢の不安感など,不安定性に関する症状は,靱帯の損傷または膝蓋骨の亜脱臼を示唆する。

軟骨軟化症は,ランニング(特に坂道)後に生じる膝前部痛と,時間の長さに関係なく座っていた後に生じる疼痛および硬直(ムービー徴候陽性)によって示唆される。診察の際,膝蓋骨を大腿骨に向かって押しつけると,通常,疼痛が再現される。

荷重によって増悪する疼痛は,疲労骨折を示唆する。

治療

治療は疼痛の具体的な原因に応じて個別化する。

軟骨軟化症の治療には,大腿四頭筋の筋力強化運動およびそれと釣り合いのとれたハムストリングの筋力強化運動,過度の回内が一因の可能性がある場合はアーチサポートの使用,ならびにNSAIDの使用などがある。

膝蓋骨亜脱臼の場合,特に様々な方向への素早く身軽な動きが必要とされるスポーツ(例,バスケットボール,テニス)を行うときには,膝蓋骨を安定させるパッドまたは装具の使用が必要なこともある。

足の過剰な回内を認め,膝関節痛の原因として考えられる他の要因が全て除外された場合は,矯正具の挿入が有用となることがある。

疲労骨折には,安静と荷重のかかる運動の中止が必要である。

関節内の病態には,しばしば手術が必要となる。

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