若年性血管線維腫

執筆者:Udayan K. Shah, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University
レビュー/改訂 2020年 9月
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若年性血管線維腫はまれでありかつ良性で,上咽頭に発生しうる。診断は画像検査による。治療は切除である。

若年性血管線維腫は青年期の男児に最もよくみられる。血管性で徐々に増大する。眼窩あるいは頭蓋円蓋部へ拡がることがあり,また治療後再発することがある。

症状と徴候

若年性血管線維腫の頻度の高い症状として,鼻閉および鼻出血などがある(ときに重度,通常片側性)。腫瘍により,顔面腫脹,眼球突出,または鼻の醜状もしくは腫瘤が生じる。

診断

  • CTおよびMRI

若年性血管線維腫の診断には通常,CTおよびMRIが必要である。

手術前に腫瘍血管を塞栓できるようにするため血管造影をしばしば行う。

腫瘍切開により重度の出血が起こる可能性があるため,切開生検は避ける。

治療

  • 切除およびときに放射線療法

若年性血管線維腫の治療は切除による。放射線療法をときに補助的に用い,特に完全切除が困難もしくは不可能な場合,または腫瘍が再発する場合に用いる。

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