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付属器の捻転

執筆者:

S. Gene McNeeley

, MD, Michigan State University, College of Osteopathic Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 3月

付属器の捻転とは,卵巣およびときに卵管のねじれであり,動脈供給を妨げ,虚血を引き起こす。

付属器の捻転はそう多いものではなく,妊娠可能年齢で最も起こりやすい。通常は卵巣の異常を示す。

付属器捻転の危険因子としては以下のものがある:

  • 妊娠

  • 排卵誘発

  • 4cmを超える卵巣腫大(特に良性腫瘍による)

良性腫瘍は悪性腫瘍よりもより捻転を起こす可能性が高い。正常な付属器の捻転はまれであり,成人よりも小児で起こることが多い。

典型的には片側の卵巣だけに起こるが,ときに卵管も巻き込まれる。付属器の捻転は腹膜炎を起こしうる。

症状と徴候

捻転により突然の重度の骨盤痛,およびときに悪心や嘔吐が生じる。急な疼痛が生じる前の数日間,ときには数週間にわたって,間欠的な仙痛を認めることがあるが,これはおそらく捻転が間欠的に生じ,そのたびに自然に解除されていたと考えられる。頸部移動痛,圧痛のある片側の付属器腫瘤,および腹膜刺激徴候が通常存在する。

診断

  • カラードプラ法による経腟超音波検査

付属器の捻転は,典型的な症状(すなわち,間欠的な重度の骨盤痛)および原因不明の腹膜刺激徴候に加えて生じる重度の頸部移動痛または付属器腫瘤に基づいて疑われる。痛みは片側性のことがある。

付属器捻転の診断は通常,カラードプラ法による経腟超音波検査により確定する。

治療

  • 卵巣救済のための手術

付属器捻転が疑われるか超音波検査で確定された場合は,卵巣および卵管のねじれを解除し,これらの臓器を救済することを目的として,直ちに腹腔鏡下または開腹手術を施行する。生存不能または壊死した組織に対しては卵管卵巣摘出術が必要となる。卵巣嚢胞または腫瘤が存在し,卵巣が救済可能であれば,嚢腫摘出術を行う。卵巣が救済不可能であれば,卵巣摘出術が必要となる。

要点

  • 付属器捻転はまれであり,悪性腫瘍よりも良性腫瘍が原因である可能性が高い。

  • 捻転によって突然の重度の骨盤痛や,ときに悪心および嘔吐が生じる;その前の数日間またはときに数週間にわたって,間欠的な仙痛を認めることもあるが,これはおそらく間欠的な捻転によるものと考えられる。

  • 症状に基づき付属器捻転を疑い,ドプラ法による経腟超音波検査により確定する。

  • 直ちに腹腔鏡下または開腹手術を行って卵巣および卵管のねじれを解除し,これらの臓器の救済を図る;温存が望めない組織や壊死した組織,または卵巣嚢胞もしくは卵巣腫瘤が存在する場合は,手術(卵管卵巣摘出術,嚢腫摘出術)が必要となる。

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