真菌性腟炎の大部分はC. albicansによって起こるが,この真菌は妊娠していない女性の15~20%,妊婦の20~40%に常在している( カンジダ症(粘膜皮膚))。
カンジダ腟炎の危険因子としては以下のものがある:
カンジダ腟炎は,全身的ホルモン療法を受けている女性を除き,閉経後女性ではまれである。
症状と徴候
診断
治療
(Centers for Disease Control and Preventionの臨床ガイドライン,Sexually transmitted diseases characterized by vaginal dischargeも参照のこと。)
外陰を清潔に保ち,空気を循環させるゆったりとした吸収性の良い綿の衣服を着用することで,外陰の湿気と真菌の増殖が減少する。
外用または経口の薬剤は非常に効果的である( カンジダ腟炎に対する薬剤)。治療のアドヒアランスは,フルコナゾール150mgを経口単回投与するレジメンより優れている。butoconazole,クロトリマゾール,ミコナゾール,およびチオコナゾールの外用薬は,OTC薬として入手可能である。しかしながら,鉱物油や植物油を含有する外用クリームおよび軟膏がラテックス製コンドームを弱くすることを患者に伝える必要がある。外用療法中に症状が持続または悪化する場合,外用抗真菌薬への過敏性を考慮すべきである。
カンジダ腟炎に対する薬剤
頻繁に再発を繰り返す場合には,経口薬(フルコナゾール150mg,週1回~月1回,またはケトコナゾール100mg,1日1回,6カ月間)による長期の抑制が必要となる。抑制は薬剤を使用している間のみ効果的である。これらの薬剤は肝疾患を有する患者には禁忌である可能性がある。ケトコナゾールを服用する患者は定期的に肝機能検査を行い,モニタリングすべきである。