病因
診断
原因を同定するための検査としては以下のものがある:
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胎児の核型および剖検
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母体血算(貧血または白血球増多の所見の確認のため)
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Kleihauer-Betke試験
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プロトロンビンG20210A変異,プロテインCおよびS値,活性化プロテインC抵抗性(陽性であれば,第V因子Leiden変異の検査),アンチトロンビン活性,空腹時ホモシステイン値,および抗リン脂質抗体(ループスアンチコアグラント,抗カルジオリピン[IgGおよびIgM],抗β2糖タンパクI[IgGおよびIgM])の検査を含む,遺伝性または後天性血栓性疾患に対するスクリーニング
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TORCH検査(トキソプラズマ症[IgGおよびIgMによる],他の病原体[例,ヒトパルボウイルスB19,水痘帯状疱疹ウイルス],風疹,サイトメガロウイルス,単純ヘルペス)
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迅速血漿レアギン試験(RPR)
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TSH(および異常の場合は,遊離T4)
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糖尿病検査(HbA1C)
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胎盤の検索
原因を特定できないことも多い。
治療
子宮内容物は自然に排出されていることがある。そうでなければ,薬物(例,オキシトシン)または外科的手技(例,頸管拡張・内容除去[D&E],事前に頸管を準備するために浸透性拡張器を使用,ミソプロストールを併用または非併用)を用いて子宮内容を除去すべきである。分娩後の管理は生児出生の場合と同様である。
DICが発生した場合は,必要に応じて血液または血液製剤を投与し,凝固障害を迅速かつ積極的に管理すべきである。
受胎産物が排出された後,残存する胎盤片があれば取り除くために子宮内容除去術が必要になることがある。死産が妊娠ごく初期に起こった場合に胎盤片が残存する可能性が高い。
典型的に両親は深い悲しみの中にあり,心理的支援のほか,ときに正式なカウンセリングが必要となる。推定される原因に関連する,将来の妊娠に伴うリスクを患者と話し合うべきである。