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敗血症性流産

執筆者:

Antonette T. Dulay

, MD, Main Line Health System

最終査読/改訂年月 2014年 1月
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敗血症性流産は,流産直前,流産中,流産直後における重篤な子宮感染症である。

敗血症性流産は通常,未熟な医療従事者の無菌的でない手技による人工妊娠中絶に起因する;中絶が違法である場合,頻度はより高くなる。感染は,自然流産後では比較的まれである( 自然流産)。

原因菌の典型例として,大腸菌(Escherichia coli),Enterobacter aerogenes,Proteus vulgaris,溶血性レンサ球菌,ブドウ球菌,および一部の嫌気性菌(例,Clostridium perfringens)がある。1種類以上の細菌が関与することがある。

症状と徴候

症状と徴候は,典型的には流産後24~48時間以内に現れ,骨盤内炎症性疾患(例,悪寒,発熱,帯下,しばしば腹膜炎),およびしばしば切迫または不全流産(例,性器出血,頸管開大,受胎産物の排出)と類似する。手技中の子宮穿孔は典型的には重度の腹痛を起こす。

敗血症性ショックにより,低体温症,低血圧,乏尿,および呼吸窮迫が起きることがある。C. perfringensによる敗血症は,血小板減少,斑状出血,および血管内溶血の所見(例,無尿,貧血,黄疸,ヘモグロビン尿症,ヘモジデリン尿症)を招きうる。

診断

  • 臨床的評価

  • 抗菌薬療法の指針となる培養

  • 超音波検査

敗血症性流産は典型的には妊娠している女性にみられる重症感染症の所見に基づき,通常は臨床診断が明瞭である。考えられる原因として受胎産物の遺残がないか調べるため,超音波検査を施行すべきである。子宮穿孔が起きたかどうかは手技中に明らかであるが,女性に原因不明の重度の腹痛および腹膜炎を認める場合には疑うべきである。超音波検査は穿孔に対しては感度が低い。

敗血症性流産が疑われる場合は,抗菌薬療法に役立てるために血液の好気培養および嫌気培養を行う。臨床検査には血算と白血球分画,肝機能検査,電解質の値,グルコース,BUN,およびクレアチニンを含めるべきである。肝機能検査結果が異常の場合または女性に多量の出血を認める場合は,PTおよびPTTを調べる。

治療

  • 強力な抗菌薬療法(例,クリンダマイシン + ゲンタマイシンにアンピシリンを併用または非併用)

  • 子宮内容除去術

治療は強力な抗菌薬療法と可及的速やかな子宮内容除去術である。典型的な抗菌薬レジメンは,クリンダマイシン900mg,静注,8時間毎 + ゲンタマイシン5mg/kg,静注,1日1回にアンピシリン2g,静注,4時間毎を併用または非併用である。あるいは,アンピシリン,ゲンタマイシン,およびメトロニダゾール500mg,静注,8時間毎の組合せを用いることもできる。

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