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遷延分娩

執筆者:

Julie S. Moldenhauer

, MD, Children's Hospital of Philadelphia

最終査読/改訂年月 2016年 1月

遷延分娩とは,有効な陣痛があるが子宮口の開大や胎児の下降が異常に緩徐な場合をいう。診断は臨床的に行う。治療はオキシトシン,吸引・鉗子分娩,または帝王切開による。

有効陣痛は通常,子宮口が4cm以上開大すると発来する。正常では,子宮口開大と児頭の骨盤内への下降は,最低でも1cm/時間の速度で進行し,経産婦においてはより速く進行する。

病因

遷延分娩は,胎児骨盤不均衡(胎児が母体の骨盤を通過できない)により生じる場合があるが,これらは,母体の骨盤が異常に小さい,または胎児が異常に大きい,もしくは胎位が異常である場合(胎児が原因の難産)に生じうる。

遷延分娩の他の原因として,子宮収縮が弱すぎたり間隔が長すぎたりする(微弱陣痛)場合,またはときに,強すぎたり間隔が短すぎたりする(過強陣痛)場合がある。

診断

  • 骨盤の大きさ,胎児の大きさおよび位置,子宮の収縮の評価

  • しばしば治療に対する反応

遷延分娩の診断は臨床的に行う。

原因により治療が異なるため,原因を同定しなければならない。

胎児と骨盤の大きさおよび胎位( 身体診察)の評価により,原因が胎児骨盤不均衡であるか否かを判定できる場合がある。例えば,胎児の体重が5000gを超えていれば(糖尿病の女性では4500g超)胎児骨盤不均衡が示唆される。

子宮の機能障害は,子宮の触診や子宮内圧カテーテルの使用により収縮の強度と頻度を評価することで診断する。

診断はしばしば,治療に対する反応に基づく。

治療

  • オキシトシン

  • 胎児骨盤不均衡または難治性の微弱陣痛に対しては帝王切開

  • ときに分娩第2期に器械分娩

分娩第1期または第2期の進行が非常に緩徐であり,胎児の体重が5000g未満(糖尿病の女性では4500g未満)ならば,オキシトシンの投与(微弱陣痛に対する治療)により分娩が促進されることがある。正常な進行が回復すれば,分娩はその後進行しうる。そうでなければ,胎児骨盤不均衡または難治性微弱陣痛が存在する可能性があり,帝王切開が必要となりうる。

分娩第2期において,胎児の大きさ,胎位,station(母体の両坐骨棘より2cm下[+2]またはそれより下)および母体の骨盤評価を行った結果,鉗子分娩または吸引分娩が適切となる場合がある。

過強陣痛は治療が困難であるが,体位変換,短時間作用型子宮収縮薬(例,テルブタリン0.25mg,静注,単回),使用されている場合はオキシトシンの中止,および鎮痛薬が役立つことがある。

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