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帝王切開

執筆者:

Julie S. Moldenhauer

, MD, Children's Hospital of Philadelphia

最終査読/改訂年月 2016年 1月

帝王切開は,子宮を切開する外科手術による分娩である。

米国では最大30%の分娩が帝王切開による。帝王切開率は変動する。帝王切開率は最近上昇しており,これは一部には帝王切開後の経腟分娩(VBAC)を試みる女性での子宮破裂のリスク上昇についての懸念による。

適応

帝王切開における合併症発生率および死亡率は低いが,依然として経腟分娩のそれよりは数倍高い;したがって帝王切開は妊婦または胎児にとって経腟分娩より安全な場合にのみ施行すべきである。

帝王切開の最も頻度が高い特異的適応としては以下のものがある:

多くの妊婦は,自ら要望して選択的帝王切開を受けることに関心をもつ。その根拠は,骨盤底の損傷(および続発する尿失禁)および分娩時における児の重篤な合併症の回避などにある。しかしながら,このような手術適応には議論があり,支持するデータも限られており,妊婦と医師の間での話し合いが必要である;話し合いには,手術そのもののリスクと長期的な家族計画(例,女性が何人子供をもとうとしているか)を含めるべきである。

多くの帝王切開は帝王切開の既往がある妊婦に実施されるが,それは,経腟分娩が子宮破裂のリスクを上昇させるためである;しかしながら,経腟分娩による破裂のリスクは,全体で約1%にすぎない(リスクは,複数の帝王切開や縦切開[特に子宮の肥厚した筋層部にまで延長した場合]を受けた妊婦ではより高い)。

帝王切開後の経腟分娩(VBAC)は,単回の帝王切開既往のある妊婦の約60~80%で成功しており,子宮下部の横切開による帝王切開を1回のみ受けた妊婦に対しては提案すべきである。VBACが成功するか否かは初回の帝王切開の適応により異なる。VBACは産科医,麻酔医,および外科チームがすぐに対応できる施設で行うべきであり,一部ではVBACが現実的でない。

手技

帝王切開の術中には,新生児蘇生に熟練した医師がすぐに対応できるようにすべきである。

子宮切開には古典的縦切開と下部横切開がある。

  • 古典的:切開は,子宮前壁を子宮上部または子宮底部に向けて縦に行う。この切開では典型的には下部切開に比べ失血量が多く,通常,前置胎盤が存在する場合,胎児が背部を下にした横位の場合,早産児の場合,子宮下部の発達が不十分な場合,または胎児異常が存在する場合にのみ行う。

  • 下部:下部切開は最も頻繁に行われる。下部横切開は,薄く伸長した子宮体下部に行い,膀胱腹膜反転部を子宮から剥離する。縦方向の子宮下部切開は,特定の胎位異常と極端な巨大児に対してのみ行う。このような症例においては,横方向の切開は側方に延長して子宮動脈に至ることがあり,ときに過度の失血を引き起こすため行われない。子宮下部横切開で分娩をした女性には続く妊娠で分娩を試みることの安全性について助言する。

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