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喉頭疾患の概要

執筆者:

Clarence T. Sasaki

, MD, Yale University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2016年 1月
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喉頭は声帯を含み,気管気管支への開口部として機能する。喉頭疾患としては以下のものがある。

喉頭を侵すその他の疾患としては,急性喉頭気管気管支炎(クループ),喉頭蓋炎,および喉頭軟化症などがある(吸気性喘鳴の原因の表を参照)。ハイムリッヒ法による異物の除去については,異物の除去および上気道の確保を参照のこと。

大半の喉頭疾患は,音声の障害( 職業としての発声)である発声障害を引き起こす。声の持続的変化(例,3週間超)には,可動性を含む声帯の観察が必要である。声は加齢とともに変化し,気息声および非周期的になるが,高齢者における急性または顕著な変化は,加齢による結果と想定すべきではなく,評価が必要となる。

音声を評価し,記録すべきである(特に外科的手技が計画されている場合)。喉頭の診察には,頸部の外側からの視診および触診,ならびに喉頭蓋,仮声帯,声帯,披裂軟骨,梨状陥凹,および声帯より下位の声門下部に対する内側の観察がある。内側の観察は,ミラーによる間接診察( 喉頭疾患),または外来で表面麻酔下の軟性ファイバースコープによる喉頭直達鏡検査のいずれかにより行う。全身麻酔下で行う硬性喉頭鏡検査では,以下のように,最も徹底的な声帯の診察が可能である。

  • 下面の観察

  • 麻痺もしくは固定のいずれかによって声帯が作動しない場合に,受動的可動性の評価

  • 生検

喉頭疾患

通常,弛緩した声帯はV字型に開き,空気が自由に気管へと通過できる。声帯は吸気時に開き,嚥下または発声時に閉じる。患者の口腔の奥でミラーを保持すると,しばしば声帯が見え,接触性潰瘍,ポリープ,結節,麻痺,および癌などの疾患がないか確認できる。麻痺は一方の声帯(片側性)または両方の声帯(両側性—図なし)に生じる場合がある。

喉頭疾患

職業としての発声

人前でのスピーチおよび歌唱のために職業的に声を使用する人は,嗄声または気息声,声の高さの低下,音声疲労,乾性咳嗽,持続性の咳払い,および/または咽頭痛として現れる音声障害をしばしば経験する。これらの症状はしばしば,声帯結節,声帯ヒダの浮腫,ポリープ,または肉芽腫などの良性の原因による。このような障害は,通常,声帯ヒダの過剰機能(発声時の喉頭筋の過緊張),および場合によっては胃食道逆流によって引き起こされる。

大半の症例で用いられる治療法としては以下のものがある:

  • 利用可能であればコンピュータ支援下のプログラムを用いた音高および強度の評価ならびに音声の音響パラメータの測定などの言語聴覚士または熟練した医師による音声評価

  • 視覚および聴覚的バイオフィードバックのためのコンピュータプログラムを用いた行動療法(発声時における喉頭の筋骨格の緊張を軽減する)

  • 過度の大声,声を長く出すこと(1時間を超える持続的な発声),声帯緊張(発声時の過度の筋緊張),および習慣的な咳払いなど,声を酷使する行動を解消する声の衛生プログラム

  • 適切な場合は逆流防止治療

  • 十分な声門の粘膜波動を促進するために十分な水分補給

  • 声を使用する前の食生活改善および行動変容(アルコール,カフェイン,ならびにタバコの副流煙および他の刺激物の吸入の回避などを含む)

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